外はちらちらと雪ですが。春に向けて、いよいよ今週金曜日からです。
2/21㈮~25㈫
枡屋儀兵衛の素敵大島紬展
同時開催で
2/21㈮~29㈯
菱屋カレンブロッソ オーダー会
何度も言いますが
どちらも2/21㊎スタート、終了日が違うので気を付けて下さいね。
さて、前々回お話しました、素敵な大島紬のお話。
大島紬にそんなに興味が無かった(呉服屋にあるまじき)ワタクシが、
大島ならではのツヤ感にときめく
おしゃれ感重視セレクトの素敵大島紬をご紹介する楽しい5日間がやってきます。
かっこいいの。
これは昨年の写真。本場の絣・泥染めもスッキリ系。
そんな中で
先日の京都出張、枡屋儀兵衛さんにて心をつかまれたのがこちらでした
ほんと、びっくりした(素敵すぎて)
コモノハナオープンで疲労困憊の脳が覚醒しましたもの。
これ、純粋に「大島紬」というべきか
葛西郁子さんの西陣絣の絣糸を使った、大島紬。
にしじんがすり?
西陣絣。
とは、何ぞや
という話になるのですが
戦前は沢山作られていた織物で、経糸に絣を使ったお召。
女学生の矢絣、をイメージしていただくとよろしいかと思います。
昔の見本裂。
他の紬の産地とは違う方法で
この縦絣を作る西陣絣の技術は、いまは本当に絶滅寸前になっていたところで
唯一の若手の職人さんが、葛西さん。
4年前に、初めてお会いした時の、葛西さんの工房の写真。
京都の古い町屋に2階で、経糸がピーーーーーンと張っている中に、小柄で華奢でエネルギッシュな葛西さんがいて、まさに糸に魅せられて糸とともに生きている、という感じがしました。
そのあたりの事は、昨年もこのブログに書いたので
工程の話はリンクを読んでいただいて
西陣の織物のお仕事はびっくりするくらい細分化された分業。
糸を染める人、絣加工をする人、織る人、そのほか、そんな工程もあるの?っていうような細かい工程それぞれを、別々の人が行って、1反の織物が出来上がります。
私のような「仕入れて販売する人」は、それらをとりまとめて製品になったものを、問屋さんで見るのが普通。織物づくりの川上にいる職人さんと直接接することは、実は通常めったにないのですが、縁あって知り合うことのできた、同世代の職人さんです。
この方、本当に稀有な方で
貴重な技術の継承者であるだけでなく
本当に「職人」って、こういう人なんだと思うんですね。
とにかく、糸が大好きで仕事が楽しくてたまらない。
私のごとき凡人は、まず一つのことを一人でずっとしていることが出来ないし、人の評価が気になったり、雑念と煩悩の塊ですが…そんなことは微塵もない人。
他に同じ技術を持つ人がほとんどいないため、超多忙。そんな中、今年の秋に久しぶりにお会いできたのですが(ブログに書くなら写真撮ればよかった)、仕事への真摯な姿勢というか、純粋なところは、本当に変わらない人です。
そんな、人としても職人さんとしても大好きで魅力的で貴重な
彼女の絣加工の技術(つまり経糸を加工して柄をつくる技術)
と
すこぶるセンスの良い枡屋儀兵衛の大島紬
という
私の大好きが奇跡的に出会って作ってくれた
あたらしい「西陣絣の大島紬」※
昨年のこの大島展の時に初めて対面して、大変感動したのが1年前。
これ、昨年入荷した1反。
※大島で絣加工しているわけではないので、純粋な伝統工芸品としての「大島紬」と言うのは語弊がありますが、大島の糸を使って大島で織っている織物です。
それが
今年はまた
さらに素敵なのができていて、何でしょうこれ、ねえ。
絣という手仕事の感じの魅力と
大島紬のツヤ感があいまって
都会的で上品な、絣のきもの。
絣と言うと、民芸感が強くて現代的に着こなすのが難しいものもありますが、そこはこの、大島のツヤ感が都会的に仕上げているんだと思います。
写真右下のカラフルなのも、銘仙みたいなレトロ感もありつつ、ちょっと違う、面白さ。
ほんと、面白いなあ、と思います。
そんなのもご紹介する、大島紬展。
すごく高級品とか工芸品、という価値観ではなく
普通のライフスタイルの我々が、等身大で楽しめて、着てみたいな、素敵だなと思う大島、というセレクトです。お値段も、手の届きやすいものが中心です。
ぜひぜひ、見に来て下さいね
カレンブロッソオーダーもお待ちしてます。
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キモノハナ おあつらえ
札幌市中央区南1西5-6-3 CUTEビル2F
【定休日】毎週火・水曜日
【営業時間】11:00~19:30(月曜日15:00~)
℡(011)522-8736