最近のことと、これからのこと。

こんにちは、ブログではご無沙汰しております。

今日までお盆休み、という方が多いのでしょうか…当店は今日から通常営業です。

 

さて皆さま、近頃はいかがお過ごしでしょうか？

前回ブログを書いてからの4カ月（4月から書いてなかった…ごめんなさい）

いえその少し前から、みるみるうちに世の中が変わりましたね。

私も思えば、あれよあれよと目の変化に適応するのに精一杯の日々でした。

このお盆休みで、はたと一息。

思うところありて久しぶりに長文を書きたい気分になった次第。

 

コロナ禍に着物屋がおもうこと

そんなだらだらした独り言ですので、お暇な方はお付き合いくださいませ。

 

思い起こせは、2月頃から世の中怪しくなったわけですが、あの頃はまだ平和でした。

枡屋儀兵衛さんの大島にうっとりしたりして

なんだかんだ言いながらも楽しくやっていたものです。

そのフェアが終わると同時に、2月末、北海道独自の緊急事態宣言。

お客様に積極的に「店に来てね」と言えないという、まさかの事態がやってきました。

われわれ店舗で物を販売するという生業にとって、ありえない事態。

 

そんな中で、4月には

予定通りやって良いものか悩みに悩んで開催した、騎西屋さんと五福さんの2人展。

こんな時こそ、この時のために作ってくれたお二人の作品も紹介したいし、と開催。

この時、来られない方には積極的に通販対応をします！としたのがはじまりで、

今にいたるまで、わが店は通販のお問合せを多くいただくようになりました。

そしてまた、このフェアが終わると、全国に緊急事態宣言。

 

４月末には、札幌も百貨店が休業、SCや地下街が全館休業して姉妹店もお休み。

うわーどうしよう！と思いましたよね

４/18に投稿した、営業短縮のお知らせ。

5/7～通常営業に戻りたい・・・先の見えない悲壮感が漂います（笑）

 

5月は本当なら夏の新作の時期だというのに

店は営業短縮だし、新作の浴衣は入荷してくるし。

新作の夏物をご紹介したくて、トリエ寺本さんとインスタライブやったりして

これぐだぐだでひどくて（笑）

人を巻き込んで本当に迷惑をかけましたが（寺本さんごめんなさい）、当時は姉妹店も休業している中で、この状況をなんとか生き延びるべし！と変なスイッチが入っていたのでした。

とはいえちょっと面白かったわけで

おかげさまで、これでご紹介した雪花絞りや夏物にお問合せやご来店を多数いただきました。本当にありがたかった。

 

でも今思うと

このころも、まだわかってなかったんですよね。

だって5月のこの時、

「浴衣が仕立て上がる頃には、普通の世の中にもどっているかも」と、

ちょっとまだ思ってましたから。

 

それから6月、7月。

ちなみに3月からここまで、私は仕事・プライベート合わせて、東京行きを3回と京都行を1回諦めました。涙。

それからあっという間にもうお盆です。

 

数か月前には、

この状況が落ち着いたら、夏には、秋には…と思っていましたが

どうやら

落ち着く＝元通りになる、という事には、ならないみたいですね。

 

これからも当分

マスクはしなくちゃいけないし

人と会ったり移動したりも、考えて行動しなくちゃいけない、世の中。

（営業短縮の間にも、お庭のお花を持って来てくださるお客様がいて、嬉しかった）

 

withコロナ　とか言いますが

こんな感じのままこれからの日々も、やっていかなくちゃいけないみたいです。

 

そうなって、着物屋が思う事は

はっきり言って

「みんな着物を着なくなったらどうしよう」ということです。切実です。

 

着物は、多くの人にとって、お出かけ着。

おしゃれして集まれないなら必要ない、という方が大多数かもしれない！

われわれ死活問題だわ！

 

ですが

みんながみんな

そうでもないのかも、と近頃は思っています。

 

私はここ数カ月、何が辛いって

出張も旅行も含めて、遠くに移動できないことがストレス。

2.3カ月に一度の京都や東京で

ご紹介したい素敵な商品を探したり

モノを作る人から刺激をもらったり

価値観の近い信頼できる人たちとの会話

古い建築や美術館への、ちょっとの寄り道。

（京都に行ったらいつもこっそり寄るところ。）

 

コロナによる色々な影響で、何が出来なくてストレスを感じるかは人それぞれ違うと思いますが

私にとっては、これができないのがつらいんだなー、しみじみ思う今日この頃。

次に京都出張に行ったら、嬉しくて泣くかもしれない。

 

こうやって、みんなそれぞれ

この状況で制限されて辛いこと

イコール

自分にとって、必要なこと・大事なこと・大好きなことが、

今、わかるんじゃないかしら。

 

他人からみたら「不要不急」そのものであっても

自分にとってはこれが楽しみ！ということ

それが「着物」である人も、ある程度いるかもしれない（いてほしい）

と思うのです。

 

着るチャンスが少なくても

誰に会って見せるわけでもなくても

雪花絞りは吸い込まれるようにキレイで、反物をひろげるだけで気が晴れるような気がしたし

CRAFT kikunoさんの銀細工は、繊細で美しくてずっと見ていられる。

 

ほんとうに好きなもの、は

やっぱり生きていく上で、日々の中で、必要なものなんだと思います。

 

 

そんなことを、一息ついて考えるお盆休み。

（休日の友はアールデコとジャポニスムでした）

 

今までも、わが店は

なかなか着るチャンスの無い、特別な時のための着物

よりも

普通のライフスタイルの中で着る機会があって、

着て過ごすことで休日がちょっと特別なものになる

そんな着物

を、ご提案したいなと思ってきました。

 

これからの制約もある日常の中で

そばに、ほんとうに好きなものがあること

そんなところのお手伝いが出来れば良いな

そう思います。

 

というわけで

今週金曜日からは、木綿着物のご提案。

特別なお出かけが無くとも、日常の中で楽しめる普段着物。

8/21㊎～30㊐　伊勢木綿とカジュアル着物フェア

伊勢木綿を中心に、ご紹介しますね。

詳しくはまた。

 

またインスタライブやろうかな

笑笑

 

長文お付き合いいただきありがとうございました

またこりずにお付き合いくださいね

 

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キモノハナ　おあつらえ
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