廣瀬雄一さんの江戸小紋。

こんにちは、気が付くと10月も残りわずか、今年も残り2カ月ですって。

いよいよ、毎年この時期のスペシャルなご紹介です。

 

廣瀬染工場百周年 KOMON HOROSE 江戸小紋フェア
 10/27㈯~11/4㈰

【廣瀬雄一さん在店予定】
 11/3㈯ 15:00~19:00
 11/4㈰ 13:00~16:00

今週末から、廣瀬さんの江戸小紋をたっぷりご覧いただけます!

廣瀬さんご本人が来るのは、来週末、文化の日。

 

さて、先日のブログでもお話した、廣瀬染工場四代目・廣瀬雄一さんのこと。

キモノハナおあつらえに来ていただくのは、今年が5年目。

そして、廣瀬染工場は、今年創業百周年という節目の年でもあります。

百年前というと、さかのぼること大正7年。

「廣瀬染工場」としての創業がその年ですが、もちろんその前から江戸の染物は存在するわけで

(江戸期の職人さんは特定の工場に属したり屋号を名乗るというよりも、流しの職人さんだったそうです)

そんな江戸からの流れをくんで、いまに至ります。

 

現在の工房も、本当に昔ながらの、縁側のある日本家屋。

いつもかわいい看板犬・コモン。

 

東京は新宿区にありながら、戦災でも焼けず、貴重な戦前の資料や型紙が受け継がれています。

こういう場所で見ると、やっぱり着物はこんな日本家屋にあるのがふさわしいという気分になるもの。

 

ところがどうして

都会の風景にも似合うのが、江戸小紋。

 

百周年の今年の夏、東京・表参道のギャラリーで記念の展示がありました。

【亜空間として形成する伊勢型紙・江戸小紋の世界】

建築家の長坂常氏とのコラボによる試み。

すべてモノトーンで染められた江戸小紋は

明るく白いギャラリーで、とっても現代的で前衛的に見えました。

そんな中に、たとえばこんな柄。

これは、創業当時の古い型紙。

おどろきのミルキーウェイ。

 

大正そして昭和初期。

100年前はちょうど、日本人が西洋の文化に触れ、生活様式も変化してきたころでした。

当時はまだほとんどの日本人が着物生活でしたから、着物の柄でおしゃれをするのが当たり前の発想。

「着物=伝統」などと括って、古くからの柄を繰り返すなんていうことでは、なかったわけです。

受け継がれてきたのは染めの技術だけでなく、西洋の面白い柄をも柔軟に取り入れる、好奇心とデザイン力と。

その時代の、最先端のおしゃれ。

それが積み重なって、いま「伝統」と呼ばれるものが作られてきたんですね。

 

そんなことを教えてくれる廣瀬さんの江戸小紋を、はじめて当店でご紹介するようになった5年前

なんといってもこのペーズリーに、本当に魅了されました。

やっぱりこの柄すてき。

まるで現代のデザインのようなこの柄も、古い図案。

 

そんな、忘れられて眠っていたような、過去のスピリットを呼び覚まし

現代的な透明感のある美しい色で染める、四代目の仕事。

当店とのお付き合いの5年間のあいだにも、廣瀬さんの江戸小紋は年々進化しています。

眠っていた素敵な柄を現代の解釈で染める、というだけでなく

新たなデザインや

 

最近は、こんなのも。

江戸小紋の究極・鮫に、別の柄を重ねることでさらに豊かな世界が広がっていく、四代目独自のクリエイション。

 

こういうのを見ていると

江戸小紋=お茶席・法事用の無難で地味な着物

なんてイメージがどこかへ吹き飛んでいきます!

大人として自信をもって着られる、一枚は欲しいキモノ、江戸小紋。

せっかくなら、素敵で、かわいくて、楽しくて。

ときめく一枚を、手に入れたいですよね。

 

ご覧いただけるのは、今週末から。

 

また、廣瀬雄一さんが店頭にいる2日間は、お好きな柄・色でのオーダーメイドもご相談いただけます。

まずは、今週末から

めくるめく江戸小紋の世界をのぞきにご来店くださいませ。

※これは昨年の写真。キレイ色に染めていただいたお気に入りの一張羅!

 

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キモノハナ おあつらえ
札幌市中央区南1西5-6-3 CUTEビル2F
【定休日】毎週木曜日・第一第三火曜日
【営業時間】11:00~20:00(月曜日13:00~/日曜日~19:00)
℡(011)522-8736

 

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