投稿日:2023年12月31日

今年の総括:意思を持って駆け抜けた1年

こんばんは、荒木でございます。

 

大変ご無沙汰しております。

ご無沙汰しすぎたかも知れません(汗)。

 

そんなわけで、今年も年の瀬が近づいてきました。

長らく間が空いてしまいましたが、今年一年の総括をしないわけにはいかないと思い、筆(ではなくPC)を手に取った次第です。

 

まず、今年の事実経過からですが、大枠でいえば以下のとおりとなります。

 

・4月に弁護士法人化が決定

・4月以降の業務開拓のため、3月は東京に滞在

・東京滞在中に東京200(社)者プロジェクトを実行

・4月3日に晴れて弁護士法人ANSWERZが成立(パチパチパチ…)

・4月下旬にひょんなことでプチ入院

・6月に開業記念パーティー@渋谷を開催

・夏ごろまでは案件のソーシングが中心だったものの、秋以降はM&A、ファイナンス業務を大量受注体制に

・海外ファンドの案件も受任

・11月にアソシエイトが加入

・11月下旬に受任した案件が日経新聞に掲載(当該案件の取引関係会社の法務カウンセルは四台法律事務所と世界トップ10の法律事務所)

・年末にもそこそこ大型の緊急案件に対応

・息つく間もなく2024年年始締切の案件を複数受注←イマココ

 

とまぁ、とにかく激動の1年だったわけでございます。

 

これまでは、企業法務中心、M&Aを得意にする、といった程度の売り出し方でしたが、こと弁護士法人化したからは、「M&Aとファイナンス専門、それ以外は(基本的に)やりません」ということすら当てはまるような案件のポートフォリオになってきました。

このように特化してきた理由というのは、もちろん、投資銀行経験のあるパートナーと一緒にやるようになったから、というのが表面的には大きい、というよりも唯一の理由に思えるでしょう。

 

しかし、考えてみて頂きたいのは、じゃあなぜ投資銀行出身のパートナーと一緒に私(荒木)がやるということになったのか、という点です。

私は、ご案内のとおり、

・企業法務中心とはいえ、一般民事もやっている

・M&Aに関しては多少あるとしても、ファイナンス分野の人脈はない

・そもそもM&Aやファイナンスの案件があるような東京ではなく、札幌が本拠地

といった状況であったわけです。

普通だったらこれでM&Aとファイナンスに特化するようなことはないでしょう。

 

そういった中で、なぜこのようなことになったのか(このようなことができたのか)、というと一言で言えば、

 

「それを望む意思があったから。」

 

ということに他なりません。

 

それだけ言うと「は??」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、私の中では、札幌に来てからの10年近く、さまざまに思いを巡らせてきた部分があります。

大雑把に集約すると以下のようなところです。

 

不動産ファイナンス分野がメインの業務としてやっていた東京時代

→札幌に移ってくると、当然ながらそんな業務はなし

→一般民事を含む、多種多様な業務に対応

→その中でも多いのが紛争案件

→しかし、一方当事者だけを有利にする業務に違和感を感じる

→紛争予防に対する業務提供を呼び掛ける

→しかし、一般の会社でのウケはイマイチ

→フックが必要

→北海道M&A協会を設立

→それでもインパクトが弱い

→案件の多い東京に目が向く

→東京進出の可能性を模索し、人に会う

→元同僚だったパートナーに声を掛けられる

→現在に至る

 

今の現象だけを切り取ると「M&Aとファイナンスをやってます。」というだけになりますが、これだけのプロセスをたどってきたわけです。

 

また、思考の過程だけではなく、案件をこなすにしても一定のトレーニングは必要になってきます。

これはこれで、弁護士だからといって当然にできるものではなく、それなりの学習と経験が必要。

現に私(荒木)も一人合宿において、2泊3日で知識を詰め込み、OJTとしての業務で能力を磨いてきたからこそ今日があるというものです。

 

とかく技術的な面に目が行きがちが事象があるとしても、事の実質、原理というものは「○○をやりたい!」という意思によるものではないでしょうか。

意思があるからこそ、行動が生まれ、チャンスが訪れ、違う場所に行くことができるというものです。

「意思がなければできない」ということもありますし、「意思があるからこそできる」ということもありますし、「意思がなければ到達しない領域」というものも厳然として存在します。

 

周囲を見渡すと、やれ転職だ、やれ条件だと、表面的なものに左右されてしまっている事例は数限りなく存在します。

もちろん、これで当座のことは解決できるのかも知れませんが、本当にそれで事の本質が解決できるのかというとそうでもないでしょう。

そして、自らが本質的な問題に向き合わない限り、別のところに行ったとしても、ただ一時的に問題を避けているにすぎず、そんな問題はいくらでも後から発生するものです。

 

そんなわけで、ミクロな視点ですと、さまざまな要因があって、現在の私(荒木)あるのは、ファイナンスが得意な同僚との話が進んだこと、パートナーの前職の関係でファイナンスの需要があったことなど、運的な要因が大きいと思われるかも知れません。

しかし、そこに意思が介在しなければ、ここまでうまくいっていることはなかったでしょう。

 

みなさんは、ご自身の目標設定を達成できているでしょうか。

もし、目標にどうしても達成ができない場合には、本当に意思を持って事に取り組んでいるかを確認する必要があるのではないかと思います。

 

本年もお世話になりました(もう1記事かくことになったらすみません。)。

来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。