こんばんは、荒木でございます。
これまで何度となくサボっておりましたが、7月になりましたので心を入れ替えてブログを書くようにします(汗)。
さて、6月は、イベントが目白押しで、結構負荷のかかる1ヶ月でありました。
一番のイベントは当弁護士法人の開業記念パーティーでしたが、それ以外にもスタートアップ企業向けのワイン会を催したり、マーケティングの大家を呼んでセミナーをやったり、所属するロータリークラブの飲み会をなぜか3件も4件も調整したりなど、イベントの主催がたくさんありました。
そんなわけで、法人の立ち上げと、通常業務と、イベントを同時に回すという、結構ハードな1か月を過ごしてまいりました。
法人になってからというもの、色々とお仕事のお声掛けをいただく機会が増えて大変ありがたい限りと感じています。
しかしながら、私どもが実際、何の業務を提供できるのか、どの程度の金額で、どの程度のクウォリティーで業務ができるのか、浸透していないこともあって、とりあえずの打診をされているケースや、見積もりだけ依頼されるケースも少なからずありました。
実際に事業を運営している方にとっては、実は、見積り依頼というのは実務的な負担がかかり、正直なところ「頼まないなら聞かないでくれよ。」と思うことも少なからずあるんだろうと思います。
しかも、見積もりを取った上で、依頼するのかしないのかわからないという状況で放置されると、その後の身の振り方も難しかったりします。
そのような前提に立つと、正直なところ依頼する気のある話だけ来てくれれば一番ありがたいというのが本音のところです。
しかし、世の中はそううまくは回らないもの。
遡って考えてみると、すべての仕事が自分の事業体に来るというのも、またおかしな話です。
例えば、本当にマニアックな商売で、自社1社しかできないような仕事であるならばともかく、競合他社が近くにいて、似たような業務を提供している状況というのは、どこの会社にもあるはずです。
そんな中で一緒だけが100%勝つということはまず考えられないでしょう。
似たような話で言えばプロ野球の選手が打率をどれぐらい残せばいいか、という話があります。もちろんバッターボックスに立つ打者は100%の打率を目指して懸命にプレーをしているのでしょうが、実際には3割打てば名プレーヤーと呼ばれることとなります。
すなわち、心のどこかでは、7割は凡退しても仕方ないし、7割は凡退しても構わない、という意識があって、バッターボックスに立っているというのが実情ではないでしょうか。
これと企業も同じで、成約率100%の打率を残すことというのは、実際にはこれに近いことだと思われます。
だからこそ、一定の割合で失注する(プロ野球の事例で言えば凡退する。)ということを織り込んでおかなければならないでしょう。
また、そうすることによって、失注したことによる心の振れ幅が小さくなり、均一なパフォーマンスが発揮できる余地が大きくなるということを見逃してはいけません。
ここのメカニズムのというのは、大前提としては、しゃかりきになればなるほど結果が出るのかという点とつながるのではないかと思います。
すなわち、一生懸命やることが大切なことだとしても、一生懸命やれば必ず結果が出るかどうかは「神のみぞ知る」と言わざるを得ないでしょう。
一生懸命やれば結果が出る、という方程式をあまりに信じ込みすぎると、一生懸命やったのに結果が出なかった場合、結果が裏切る裏切られることが起こるもの。
そして、それが当該案件についてのみの心情を変化であればまだしも、他の案件に悪影響を及ぼす恐れが生じます。
営業の観点からすると、そういったことは是非避けたいもの。
そのようなリスクを避けるとすれば、全ての案件を自社1社が受注できるという大前提を取っ払うことが必要でしょう。
すなわち、一定の割合で契約が受けられない前提としてことを進めるのであれば、「100%受注しなければならない」という謎のプレッシャーからも解放されます。
なんだか弱気なように見えるかもしれませんが、実はこれって非常に大事なこと。
経営者の一番の資源は元気だと言いますが、失注、すなわち売上を失うことによって受けるダメージというのは実は非常に大きいものがあります。
それに対する予防策として、一定の割合で失注することを覚悟しておくこと。
これは非常に大切なことなのではないでしょうか。