投稿日:2023年03月15日

【札幌 弁護士コラム】東京200社(者)プロジェクトを通じて気づいた本当の強みとは

こんばんは、荒木でございます。

 

本日、東京から札幌に一時帰札してまいりました。

今日は朝から、事業承継のご相談(@秋葉原)→ランチ(@水道橋)→会社訪問(@永田町)→法律事務所訪問(@麹町)→面談(@渋谷)ときて、日比谷の帝国ホテルでディナー、そして羽田空港から帰札というハードスケジュールでした。

ここ1週間はこのくらいのスケジュールが当たり前、来週からの2週間はより一層密度の濃いスケジュールになっていますので、先が思いやられます(汗)。

 

そんなわけで、順調だか順調じゃないんだかよくわかりませんが、東京200社(者)プロジェクトが進行しております。

当初は軽いノリで始めたものですが、予想をはるかに上回る多くの方からお声がけを頂き、うれしい悲鳴を上げております。

現在97社(者)を訪問しており、間もなく折り返し地点が見えてくるところです。

 

200社(者)の中にはもちろんM&A、IPO、資金調達といった法務ニーズのある方が含まれますが、ビジネスのど真ん中ではない方も含まれています。

そんな中で見えてきたのが「自分の強み」。

それが何といっても「引き出しの多さ」ということに気づかされました。

 

お会いした方の中では、大企業から中小、零細企業の経営者の方、IPOやM&Aのアドバイザリーの方、公認会計士や税理士の方などビジネス系のいらっしゃりましたし、一方でお寺の住職さん、歴史研究家の方やワインアドバイザーの方などどちらかというとビジネスそのものとは関係性が薄い方もいらっしゃいました。

 

このような状況ですと、ビジネスとしては

 

M&Aにおけるソーシングの方法、

IPOにおける証券会社の選び方、

資金需要のある上場会社のモデル、

事業承継における信託の活用法、

 

といったようなビジネスにおける専門的な話もあれば、

 

所属されている宗派におけるお寺の経営状況、

長州藩における知られざる幕末志士、

テンプラニーリョ種のワインの特徴、

 

といったようなリベラルアーツ的な話についても何らかのコメントをしなければなりません。

そのうえで、会っている方それぞれの性格や志向をくみ取って、適切な対応をしなければなりません。

これって思っている以上に結構大変なこと(汗)。

それも準備の時間があればいいのですが、移動→面談→移動→面談→移動→面談→酒(笑)といったギチギチのスケジュールの中では適切な準備するのは至難の業です。

 

もちろん、会ったすべての方の専門に合わせた知識を持ち合わせているわけではないですし、専門的な話を深めるためにお会いしているわけではありません。

では何のためにお会いしているかというと、それは「人間関係を養って、自らの幅と厚みを増す」ということに帰着します。

そうだとすると必ずしも会った方の専門領域ど真ん中でなくとも、一定の地続きの話ができれば十分だったりします。

 

例えば、

 

お寺の話→「私は道内のお寺の顧問やってますよ!」とか、

歴史の話→「私の地元では藤堂高虎という街づくりで名をはせた藩主がいましたよ!」とか、

ワインの話→「テンプラニーリョって日本酒の米で言ったら美山錦みたいなもんですか?」とか、

 

関連する話題があれば話が広がるものです。

そんな意味での「飲み屋で聞きかじった知識」的なものはふんだんに持っているようです(笑)。

 

「芸は身を助ける」ではありませんが、これまでの「手中の鳥」としての知識を一定の話題に転化するする力というのは非常に大事なように思います。

これがあれば会話を通じてラポールを図れ、やがては仕事や案件の話に通じてくるもの。

何でもないように見えて、実は非常に重要な能力なのではないかと思う今日この頃です。

 

【東京進出まで あと19日】