こんにちは、荒木でございます。
今日は朝から監査役を務める土屋ホールディングスの取締役会と監査役会、午後は新件の業務処理など、夜はロータリークラブの会合です。
さて、どうやってうまく商売をするか、というのは商売をする人間であれば永遠の課題です。
そして、売り方というのも企業によって様々です。
ただ、「売れるモノ」に共通項があるとすれば、それは「買いたいという人がいる」ということなのではないでしょうか。
「買いたい」と思う理由には一定のばらつきがあるかも知れません。
そこそこ良い物を安く買いたい人もいれば、高くてもいいから最上級のものを欲しがる人もいるでしょう。
商品でなくともサービスでもそうでしょう。
そんな中で、「欲しい」と思ってもらうことがなかなかに難しいのが、士業を始めとする目に見えないサービス。
もっと言えば、五感に直接訴えることができないサービスです。
私(荒木)の仕事でいえば、契約書を作ったりすることがありますが、良い契約書を作ったら美味しそうな匂いがするわけでもないですし、心躍るような音を奏でるわけでもありません。
(一応、フォントやインデントが揃っているなどの、ビジュアル的なものはあるかも知れませんが、それほど本質的な価値とは関係ありません。)
そんなものを欲しがってもらうためには、比喩を用いて物語を作っていくことがどうしても必要になってきます。
それでは、比喩や物語を作るために必要な要素は何か。
その1つがやはり「専門性」なのではないかと思います。
世の中的には弁護士などは「法律の専門家」として通っています。
しかし、どの弁護士を選ぶか、という文脈で考えた場合、「法律の専門家」というだけでは何らの比較要素もないことになってしまいます。
だからこそ、法律分野、業務分野の中でも専門特化していく必要があります。
そして、専門化していく過程で出来上がってくるのが比喩であり、物語であるのだと思います。
それはなぜか。
こと、弁護士の文脈でいえば、私(荒木)のような地方でやっていると、専門的な業務で一本槍ということはそうはなく、ある程度の業務範囲があり、かつ、それで仕事に困らないような状況は一定程度起こり得るわけです。
そんな中、何かしらの理由があるからこそ、専門化するという構図があります。
その理由こそが物語なのであり、物語を作るための比喩が浮かび上がってきます。
かく言う私(荒木)は、弁護士法人化に合わせて大きなチャレンジとして、業務の専門化を進めています。
そこには必然的に、「なぜ、業務特化するのか。」、「なぜ、札幌と東京なのか。」、「なぜ、大規模化するのか。」といった疑問を生じるのであり、これに答えていくのが私(荒木)自身の物語を形成していくことに他なりません。
それを積み重ねることで、もしかすると「欲しい!」と言って下さる方(企業)が出てくるのかも知れない、と考えております。
物語の一端、可能であれば一部始終を見守って頂けるかたがいらっしゃればこの上ない喜びに感じます。
【東京進出まで あと76日】