こんばんは、荒木でございます。
先日、懇意にさせて頂いている経営者の方から大量の牡蠣(!)を頂いたので、昨日、ひたすらに殻剥きをしておりました。
牡蠣の殻剥きをやったことがある方であればお分りになると思いますが、牡蠣の殻は鋭利で硬く、なかなかに簡単に開くものではありません。
ちなみに私(荒木)は、一度もやったことのないずぶの素人です。
ということでYouTubeの動画など、ネット情報を参考にしながらまずは道具選び。
自宅にあるナイフでいいかな、と思っていたところ、「ナイフでやるとナイフがボロボロになる」との書き込みを見て、急きょ100円ショップで貝専用のナイフを購入しました。
(この時点で「どんだけ硬いねん…。」と不安がよぎっております(笑)。)
そして牡蠣を洗うためのステンレスたわしと軍手も用意。
これで準備万端です。
いよいよ牡蠣とのご対面。
それにしても大量です。
数えていませんが数にすれば70から80個はあったのではないでしょうか。
まずはこの大量の牡蠣の洗浄作業です。
お店で出されるような牡蠣は綺麗に洗ってあるのが普通ですが、とれたてのまま発泡スチロールに詰められたと思しき牡蠣ですので、海藻やら、泥やら、謎の海中生物まで(汗)、何やかんやとくっついています。
これをステンレスたわしでこするのですが、牡蠣の殻が予想以上に鋭利で、ステンレスたわしの繊維が絡め取られ、予想以上の難作業に。
何とかかんとか全ての牡蠣を洗い終わるのに約30分を要しました。
そしてメインの殻剝き作業に。
ネットの情報だととりあえず牡蠣の殻の隙間にナイフを入れて、そこからこじ開けて行くという。
しかし、やってみると「ん?ん?」といったことの連続。
一向にナイフが入っていきません。
そして、ナイフが入ったとしてもこじ開けようとするとビクともせず、強引にやると殻が割れて身もボロボロになってしまいます。
そんなことを繰り返すこと約30分(泣)。
どうもおかしいと思って別の動画を参考にすることにしました。
もう1つの動画では、非常にわかりやすく解説がなされていました。
まず、貝の蝶番の部分を左にして、下の真ん中あたりからナイフを挿入するという。
すると貝柱の位置に当たるので、貝柱を切ってしまえば勝手に開くのだそうで。
それをやってみると確かに「おおっ!!」という感じでそれまでの数倍は楽に開くように。
ただ、牡蠣の個体によっては下の真ん中の部分がやたらと硬いものや、他の牡蠣とくっついてしまっており、ナイフが入れられないものもありました。
また、貝柱の一部を切ってもなかなか開かないものがあったり、強引に貝柱を切りに行くと身まで切ってしまうことがあったりと一筋縄ではいきません。
それでも50個を超えたあたり(笑)から、ようやく調子が出始め、1個あたり10数秒で剥けるまでに成長を果たしました。
そして全部の牡蠣を剥き終えるまでに要したのは約3時間(!)という長丁場でした。
その後は、牡蠣フライと牡蠣グラタンを堪能しました。
この牡蠣剥き体験での教訓というのは、単に技術的なものにとどまりません。
1つは「師匠を選ぶ大切さ」、もう1つは「何事にも急所のポイントがある」ということ。
1つ目の教訓は、誰に教わるかが新しいことの習得にあたっては重要であるということです。
特にネットの情報などは玉石混交もいいところ。
平気で間違った情報が載っていたりします。
その中で誰を信用して情報を得るか、というのは非常に重要なことですし、選ぶためには選球眼を養うことも重要なことになってきます。
2つ目の教訓は、「これどうやってやるの?」といった難攻不落とも思えることも、ポイントを衝けば解決できるということです。
例えば、法律問題であってもそれぞれの案件にポイントはあるもの。
わかりやすいところでは、交通事故であれば後遺障害の認定だったり、離婚であれば財産分与の対象額の認定であったりします。
逆にポイントでないところをガリガリと攻めても大した成果は上がりません。
いかに早く物事のポイントを掴むか、ということが重要になってくるわけです。
そんなわけで、牡蠣を剥く技術を得るとともに、少し抽象化したことまで考えてみた一日でした。