投稿日:2022年12月08日

【札幌 弁護士コラム】「細かい悩み」の対処法

おはようございます、荒木でございます。

 

今日はオンライン人材紹介サイトの面接、大学の先生とのランチ、夜は勉強会からのM&A関係の方らとの会食の予定です。

今日もしっかりやって行きたいと思います。

 

さて、人はなぜ悩むか。

弁護士をしているとそんなことを考えることが多くあります。

 

もちろん、大きな権利関係の問題を抱えている方もいらっしゃいますし、生死に直結するような悩みを抱えている方もいらっしゃいます。

また、精神的な傾向としてHSP(Highly Sensitive Person)という気質をもち、細かいことにも刺激を受けやすい方もいらっしゃいます。

 

しかし、「そんなに気にしなくても。」と思えてしまったり、「それってどうでもよくない?」と感じてしまったりすることもそれなりにあります。

特にビジネス系のご相談に関しては、(ご相談者の相手方の行動を含め)「それよりも本業を頑張ったら?」と思うこともちらほら。

 

人によって気になるポイントが違う、というのももちろんありますが、「気にしすぎ」という状況が発生する原因には、語弊を恐れずに言うと「ヒマだから」という理由が最も多いように思います。

 

その大前提として、人の認知能力には限界があります。

そして人には認知能力に割く割合において優先順位を付けています。

生死にかかわることや、経済的に重大な問題などについては何を差し置いても先に考えますよね。

その中で些末な問題に目が向いてしまうというのは、優先順位の高い課題を持っていないからに他なりません。

 

優先順位の高い課題がないというのは、ある意味では幸せなのかも知れません。

ただし、これには条件があり、「課題に気付いて、既にその課題をクリアしている」というパターンと「課題にそもそも気付いていない」というパターンとがあり、その前者の場合であれば、ということです。

すなわち、課題があるにもかかわらず、課題に気付かない、というのでは、いずれ課題が顕在化したときに大きなダメージを受けることになります。

卑近な例でいえば、金融資産が日本円の預金しかない状態で何の不満もなく暮らしていたところ、円安が進んで相対的に資産が目減りしているような状況です。

 

話を戻しますと、優先順位の高い課題がないというのは、見方を変えれば向上心を失っているということにつながります。

向上心を持っていれば、レベルの高い課題にぶつかり続けることになります。

常に高みを目指している人で、暇そうにしている人なんているはずがないでしょう。

優先順位の高い課題を常に探し続けていれば、それに対する解決策を探すのも難しいわけで、時間もかかるのであって、程度の高くない課題に目を向けているような時間はないからです。

 

そうやって考えてみると、細かいことに悩むというのは自らが何を目指すか、という目標設定の問題なのかも知れません。

「細かいことに悩まない」ことを意識するのではなく、「細かいことに悩んでいられない状況を作る」ことに意識を向けてみるのも一つの考え方でしょう。

 

今日は細かい悩みの解消法について考えてみました。