投稿日:2022年11月19日

【札幌 弁護士コラム】私(荒木)が悠々自適の生活をしているように見える理由とは

こんばんは、荒木でございます。

 

本日は有田で一日過ごし、夜は再度の福岡泊です。

有田における焼き物の歴史と伝統に触れ、自らの事業も「歴史となる」と言われるように精進していこうとの思いを新たにした次第です。

 

さて、誰しもがあいさつ代わりに使う声のかけ方で「最近、お忙しいですか?」といった言葉があります。

これって真面目に考えると、なかなか答え方の難しい問ですし、正解があるわけでもありません。

それというのは「忙しい」というのが優れて主観的な概念だからだと思います。

 

私はたいてい、「いやぁ、やることがなくて暇で困ってるんですよね(笑)。」と答えることにしています。

これは実際に暇を持て余しているわけではなく、実は、ある意味で戦略的な部分を秘めています。

その理由というのが、1つは「忙しい」という自己暗示を与えてしまうと気持ちの余裕がなくなり、最大限のパフォーマンスを発揮することに悪影響を与えてしまうということ。

もう1つは、聞いた相手に「忙しいんだったら何か頼むのをやめておこう。」と思わせてしまい、声をかけていただく機会を逸してしまうということです。

これらのことから私(荒木)は「忙しい」という言葉を(極力)口にしないようにしています。

 

一方で言われるのが、「荒木さんって、平日でも道外に行って悠々自適だよね。」ということ。

「そんな生活がうらやましい。」と言われることも時折です。

出張において一定程度は仕事を含めていることから、これには誤解もないでもないですが、弁護士1人の事務所で頻繁に出張に出かけるというのは、なかなかに大胆な行動かもしれません。

実際に、何も考えずに仕事を受け、何も考えずにがむしゃらに処理しようというのでは、おそらくはそんなに余裕などできません。

そこには一定の心構えと工夫があるのです。

 

その心構えというのが、「自分しかできないことしかやらない」との決意と、「やればいくらでもできるはず」という思い込みを含めた自信です。

 

まず、タイムマネジメントにおいて、自分の時間を作るには作業を「やめること」、「(他人に)投げること」、「仕組化すること」の3つしかありません。

「努力と根性でやる!」というのは対症療法的なものにすぎず、およそ長続きはするはずもなく。

そして、放っておくとやるべきタスクというのは、小人さんが寝てる間にせっせと運んでくるんではないかというくらいに(笑)、どんどん積もっていきます。

だからこそやるべきことを絞り、「それしかやらない」と決めることが肝心。

そうすると必然的に業務をバンバン他人に振ることが必要になるわけで、私(荒木)の場合には「どー――しても、荒木にしかできない作業以外はスタッフに振る。」ということを徹底してやっています(それをやるコツだったり、リスクだったりについて語りだすと終わらなくなるので、また稿を改めます。)。

それがあるため、出張の時間も捻出することが可能になるわけです。

 

もう1つが、「やればいくらでもできるはず。」という自信(?)です。

人は誰しも、仕事を任されたのであれば、「これがちゃんとできるかな。」とか、「ちゃんとできなかったらどうしよう。」といった不安を持つものです。

これは一般的なレベルでの責任感を持っていれば、そうなるのも当然のこと。

私(荒木)にだってちゃんと責任感と不安はあります。

しかし、そのことと行動を委縮するのは別問題なこと。

「今週中に仕事が終わらないかもしれないから、他の予定を入れない。」というのは私(荒木)に言わせてみれば愚の骨頂です。

何となれば、得体のしれない「不安」に負けて、せっかくの機会をふいにし、自らの甘えを与えているからです。

なぜ最初に「他の予定を入れても、今週中の仕事を終わらせるにはどうしたらいいか。」という発想がなければ、自らのキャパシティが成長することはありません。

 

この発想に至ったのは20代のころは毎日午前様になるまで仕事しても、週1回は徹夜をしても、何とか仕事をやり切ってきたから。

そういった自信(思い込み?)が原動力となって、予定がいくらあってもこなしていく、ということが可能になっているのです。

 

出張3日目の今日は、そんなことを考えて九州での時間を過ごしてまいりました。