投稿日:2022年07月31日

【札幌 弁護士コラム】人生とビジネスで大切なことは、すべて富士登山に学んだ

こんにちは、荒木でございます。

 

7月ももう終わりですね。

暑い日が続きますが、体調には気を付けて参りましょう。

 

さて、すでに少し前の話になってきておりますが、先日、1泊2日で富士登山に行ってきました

今回、初めての富士登山でしたが、ルートは初心者に優しいとされる富士吉田市から入る吉田ルート。

一緒に行って頂いたのは某勉強会でご一緒させて頂いている住む地域も職業もバラバラの8名のみなさんでした。

 

あまりブログでは触れていませんでしたが(そもそも最近あまり書いていませんでしたが(汗)。)、実はこの1か月ほど前から傾斜をつけたウォーキングマシンでのトレーニング、近隣の山の登山等、練習をしていました。

そもそも山など登ったことのなかった私(荒木)。

ネットの情報を頼りに装備を揃え、あたりを気にしながら「こんな感じかな?」ということで近所の藻岩山を登ったのが最初でした。

それから岩場だらけ、一歩間違えば滑落の危険がある手稲山、上ったり下ったりがだらだらと続く三角山~砥石山ルートと登ってきました。

期間が限られていたため、これだけしか練習ができず、不安の残る仕上がりで富士登山の当日を迎えました

 

富士吉田市には前乗りをして、朝イチから登るのかというとそうではなく、この日は朝からwebでの取締役会(笑)。

しかもなかなかにヘビーな内容の会議でした。

それを済ませてホテルをチェックアウトし、仲間との合流となりました。

 

この日はあいにくの雨模様で、ふもとから富士山は全く見えず、それなりの雨が降る中でのスタートでした。

予定としては午後に5合目を出発して18時ころには8合目の山小屋到着、その日の深夜に山小屋を出発して日の出前に頂上に到着の予定。

8合目までは天候も何とか小康状態を保ったままで全員で無事に到着しました。

 

しかし、ここで事件が起きました。

富士登山経験のある方で、8合目までは殿(しんがり)を務めていらした方がまさかの高山病に。

少し休んでいたのですが、回復する気配がないのでやむなく強行出発しました。

このとき、先発隊は先に行っていましたので、後発隊はこの方と女性の方と私(荒木)のみ。

水などの荷物(2kg程度)を持って差し上げ、登頂を開始しました

 

9合目あたりまでは休みながらも何とかペースを保ち、日の出に間に合うよう登ってくることができました。

しかし、そこから先、どんどん別のパーティーが合流してくる中で道が狭くなり、休んでいる余裕がなくなってきました。

途中で休んでしまうと道を塞ぐこととなってしまい、他の方に迷惑をかけるため止まれない状況になっていたのでした。

体力的には余裕があった私(荒木)。

「僕が荷物を持ちますので、頑張ってペースを上げましょう!」

として励ましながら登ることに(汗)。

 

それでもやはり最終盤にはどうしてもペースアップしなければならない状況になってしまいました。

私(荒木)は最後の手段としてその方のリュック自体を持つことを提案。

それというのも、これまでに荷物を一定程度は引き取ってきたこともあり、「さすがにそんなに重くはないだろう。」という目算が前提にありました。

しかし、その目算は見事に外れ(笑)、リュックには結構な量の荷物が。

言い出した手前やむなくそのリュックを片手に担いで頂上まで何とかたどり着きました(滝汗)。

 

そんなわけで何とかかんとか登頂を果たしたわけですが(そのあと「お鉢巡り」といって頂上を一周するのも行ってきました。)、大変にいろいろなことを学ばせてもらいました。

 

1つには「最悪を想定して準備をする大切さ」というもの。

上記のようなエピソードがあると、「元々結構体力あったんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、これが全然そうじゃないんです(汗)。

筋トレはそこそこやってはいましたが、登山に必要な有酸素運動のトレーニングといったものは皆無。

おまけに登山なるものを全く知らず、1か月前まで登山に関する知識はネットの情報のみという状況。

それでも登頂するにはどのようなスキルが必要で、どの程度の体力水準が必要になるかということはある程度は勉強してきました。

そのうえで大切だと思ったことは、「想定しうる最悪の条件でも登頂を達成するためにはどの程度の準備が必要か」ということでした。

これは何事もそうですが、「順調に行ったらこうなるはず。」という想定で計画していると、一定の確率で想定が外れるものです。

その想定が外れた場合にどの程度までの許容性を持ち、バッファを作って物事を進められるか、ということで計画の成功率は大きく変わるものです。

今回の登山でも、自分の体調、天候、想定外の難所の存在など、変数は多く存在したはずです。

そんな中で、いかに悪い条件でも登頂を達成できるのかということを念頭に、登山練習や日々のトレーニングを積んできたことが結果を残せた要因であったと思えます。

(他の方の荷物を持つことは完全に想定外でしたが(笑)。)

 

次に「立場が人を作る」ということ。

8合目での出来事で、先発隊がその場にいたとしたら私(荒木)に荷物を持つお鉢は回ってこなかったでしょう。

荷物を持てそう(持てるかもしれない)人が私(荒木)しかおらず、正直なところ「え?俺が持つの!?」という感じでしたが(笑)、そういう立場ができたからこそ最後まで2人分の荷物を持てる力が湧いてきたという側面はあるように思います。

「立場が人を作る」というのは人事にまつわる話としてよく聞かれることですが、実際に立場を与えられると思っていたよりも力が出るもの。

そんなことを経験させてもらった面もあるように思います。

そのことは登山に限らず日常の仕事にも当てはまること。

自らを高めようとするのであれば、まず立場(役割)を手に入れることが早い方法ですし、人を育てようとするのであれば立場を与えてみることが有効かもしれません。

 

さらには「結果を残すためのメンタルブロックを持たない」ということも学びました。

それというのも、私(荒木)は登山初心者。

客観的に見れば、自分自身が登り切れるのかも怪しい状況ですし、まして他の方の荷物を持つような状況ではなかったはずです。

しかし、主観と客観は分けて考えることもできるもので、厳しい状況を前に主観的にも厳しいと思ってしまったら何も乗り越えることができなくなってしまいます。

これがいわゆる「敵前逃亡」状態です。

私(荒木)の場合には私(荒木)がやるしかない状況に追い込まれていたわけですが、そうであっても「やれるはず、行けるはず」と根拠のない自信を持てたことが登頂成功につながった部分が大いにありました。

もしも「やっぱり初めての富士登山だし、ダメかも知れないな…」などと考え始めたのであればおそらく途中で挫折することになっていたでしょう。

もちろん、これも日常に当てはまること。

どこかに「できないかもしれない」というメンタルブロックがあると、本来できるはずのこともできなくなることだってあります。

そんなことを再認識させてくれた登山でもありました。

 

そんなわけで、天候によってあまり綺麗な景色は見られなかったものの、色々な資源をつぎ込んで登頂を果たした富士登山には大きな意味合いがあったものと理解しています。

これを機に登山が趣味になるかどうかはこうご期待ということで(笑)。

 

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