こんばんは、荒木でございます。
今日は自宅で多少の業務処理と読書など。
日本でもウクライナ支援の輪が広がっているようですね。
その中でも某弁護士会が出している声明で気になるものがありました。
そもそも論ですが、弁護士会が声明を出すことの意味が私(荒木)にはよくわかっていません。
少し憲法をかじられた方にはよくお分かりのとおり、弁護士なぞに三権のいずれかが与えられているわけではありません。
そうであるとすると、いくら弁護士会を語ろうが「ちょっと法律に詳しい市民の意見」でしかないはずです。
(しかも弁護士会は医師会と違ってまるで政治的な発言力がありません(私見)。何か弁護士会が意見表明をしたことが直接的なきっかけになって、法律が変わったり、政治的な意思決定がなされたことがあったのでしょうか。)
まぁそれはおいておいて、この内容ですが、お決まりのごとく戦争反対、平和の希求というないようなのですが、特徴的なのはロシアで反戦活動をしている市民にエールを送るというもの。
それ自体は別に否定はしませんが、「声明」という形で出すのには疑問しかありません。
・まず、この声明が反戦活動をしているロシア市民に届く可能性があるのか。
・届いたとして(言語的な問題として)ロシア人が読めるのか。
・読んだとして何か効果があるのか。
ということです。
繰り返しますが、内容を否定しているものではありませんし、声明を出すことに害があると言っているわけではありません。
問題視しているのは実効性(問題視というか、実効性がないのは明白ですよね。)と、その背景にある発想の問題です。
仮にも弁護士会の声明として出す以上は、そこに所属している弁護士の意見を代表して述べていることになるはずです。
会長個人の意見でもなければ、個々の会員の意見の平均値でもなく、正当な方法で会の意見として承認されたものでなければならないはずです。
それは意見としての妥当性ももちろんですが、実効性もそうですし、お作法や関係者に対する配慮もそうでしょう。
(私(荒木)自身は全く関係ないのですが)今回の件について感じたのは、上記の疑問点のとおり、配慮の部分があまりにも欠けているのではないか、ということです。
正直、見る人が見たら「弁護士会はままごとをやっているようにしか見えない」と思われてしまうでしょう。
だって明らかに自己満足にすぎない、実効性のないことを平気でやってるのですから。
(何度も言いますが、私(荒木)自身は別にこの行為を批判しているわけではないですよ。)
ここで気づかされたのはコミュニケーションの問題。
一方は良かれと思ってやっているにも関わらず、受けるほうは全く意に介していない。
発信するほうは投げっぱなしのコミュニケーションでしかないわけです。
そう、プロレス技でいえば投げっぱなしジャーマンみたいなものですね(合ってるのか?)。
<投げっぱなしジャーマンの動画>
https://www.youtube.com/watch?v=wnsaMDO0TWU
このようなことはコミュニケーションの基本的なこととしてよくあることです。
弁護士が扱うような話でもこんなことは多々あります。
相続でいえば「親にあれだけ尽くしたのに、親は自分に財産を残してくれなかった。」とか、共同経営者間でいえば「あれだけ会社に有益なアドバイスをしたのに報いてくれなかった。」とか、枚挙にいとまがありません。
要するに、自分が伝えたと思っていることが、相手も同じように認識しているというのは幻想であるわけですし、本当に伝えたいのであれば伝えるための技術を身に付けて、伝えるための努力をしなければなりません。
そして、大切なのはそのうえで、相手に自分の意図が伝わっているかを確認することです。
それらを怠っているにもかかわらず、「相手はわかっているはずだ。」「わかっているのにやらないのはおかしい。」「相手が悪い。」というのはナンセンスな話でしかないわけです。
「投げっぱなしジャーマン」みたいなコミュニケーションをやめるということを意識するだけでも、格段にコミュニケーションは円滑化するのではないでしょうか。
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