こんばんは、荒木でございます。
ここのところデスクワークが続いております。
来月に入ったところ辺りで、新展開のビジネスのお知らせができるかも知れません。
乞うご期待!
さて、今日、チラチラとFacebookを見ていたところ、焼肉チェーンである牛○のキャンペーンの広告が目に留まりました。
「食べ放題 ○○コース 3480円」だそうな。
大手チェーン店だけあって品数は豊富、趣向を凝らしたメニューがあったり、アップグレードプランがあったりと、まぁ悪くなさそうなコンセプトに見えます。
私(荒木)が広告に関心を持ったのは、このコース自体に興味を引かれたわけではなく(そんな食いしん坊じゃないんです。え、食いしん坊だろって?(汗))、それに書かれたコメントでの悪口の数々です。
「ここはそもそもまずい上に、食べ放題用の肉ってさらにまずい」
「焼肉○んぐのほうが美味しくてコスパもいい」
「接客が悪くてもう行きたくない」
「食べ放題にしたら肉を出すのを遅くして時間を稼いでる」
…とまぁ罵詈雑言の雨あられなわけです。
肯定的な意見は探さなければまず見つからないほど。
このコメントを見たら、いくらそれまでファンであった人でも、広告の見出しで興味を持った人でも行く気をなくすでしょう。
大手のチェーン店が広告戦略を練って(電○や博○堂に依頼してるのでしょう)、Facebookに広告料を払ってまで、なぜこんなネガティブキャンペーンになっているか、不思議に思わざるを得ませんでした。
もちろん私(荒木)は広告の専門家ではありませんので、直感的なことでしか言えませんが、いくつかの失敗が重なって起こった問題なのでしょう。
メニューのコンセプトの失敗、価格設定の失敗、社員教育の失敗、広告手法の失敗、ターゲッティングの失敗、など考えてみれば各所での失敗が積み重なっているように思えてきます。
ただ、このようなことは大手チェーン店ですので、いくらでも経験値があるはずで、全体としてそこまで大きな失敗となることはないのかも知れません。
そこで、考えられるとしたら、そもそもの広告の意義・目的の設定というところに行きついてしまうのではないでしょうか。
究極的に言えば「売れない商品を売ろうとしているのか、売れる商品を知ってもらおうとしているのか」という問題に行き着きます。
この世の中には無数に商品やサービスが存在するわけですが、情報の非対称性と取引コストを取っ払えるとすれば、ある市場において売れる商品は1つしかないはずです。(あ、経済学的に正しいかはよくわかっていませんが(汗)。)
すなわち、例えば離婚分野でどんな不利な案件でも勝てる弁護士がいるというのであれば依頼が殺到するわけですが(実際にいるわけですが)、それも本拠地のエリアでの活動に限定されたり、「離婚で絶対勝てる」という情報が全ての人に伝わっていなかったりするために、全ての離婚案件を依頼したいという人がこの弁護士に依頼しないという状況が起こります。
そして本来的な広告の役割というのは、この情報の非対称性を解消すること、つまりこの例でいうと「こんな離婚最強の弁護士がいますよー!!」と広くあまねく知らしめるということにあります。
しかし、どうも昨今、SNSなどで気軽に広告が打てるようになり、かつ、素人でも広告活動が出来るようになったせいか、そうではないものが増えているような気がします。
一言で言うと誇大広告です。
上記の例でいうと、別に離婚で絶対に勝てるといえない弁護士どころか、離婚案件はやったことがないけれども離婚案件を増やしていきたいだけの弁護士であっても、あたかも離婚に強いような広告を打っている、ということです。(弁護士業における広告規制があることは、一旦措いての例です。)
もちろん、それが詐欺に至らないようなものであれば、一定の範囲は許してしかるべきとの考え方もあるでしょうし、私(荒木)も否定はしません。
しかし、広告を打つ根本的な理由が「売れない商品を売ろうとしている」のであれば、いずれそれが見抜かれて衰退していくのは必至でしょうし、そもそも顧客に対して合理的な意思決定の機会を奪っている点でとても褒められたことにはなりません。
最近はやれマーケティングだ、やれブランディングだ、やれ○○セールスだと喧しいですが、売る努力をする前に商品・サービスの中身を磨くフェーズがあって然りとおも感じられます。
逆に辺境の宿に予約が殺到したり、何時間も待たなければならないラーメン屋に行列ができたり、山奥のパン屋が売り切れになったり、という事例も多々あるわけです(マーケティングの専門家から見ればこういうのも○○マーケティングと言われるのかもですが。)。
「売れる商品を知ってもらおうとする」という思考の前提には「売らずに売れるにはどうしたらいいか」という努力があってしかるべきではないでしょうか。
その部分がしっかりしていれば、上記の牛○もそこまでの大失敗に至らなかったのかも知れません。
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