こんばんは、荒木でございます。
今日から2月ですが、今月から経営コンサルをやられている会社から新しく顧問契約を頂きました!
大変、業績がよろしい会社さんでうらやましい限りですが(笑)、微力ながらお力になれればと思います。
さて、日々思うことの一つに、「寛容さの大切さ」というものがあります。
もちろん、人と人との関係性全般に関わるものですが、弁護士として寛容さがもっとあればなぁ…、と思うことも少なくありません。
そして、この「寛容さ」というのは、単に気持ちの問題だけではなく、経済的な意味合いもありますし、時間や労力の問題についてのものも含まれると考えるべきでしょう。
弁護士業というのは、一見、効率のいい商売に見えるかも知れません。
確かに、数字で見た場合にはこれだけ粗利率(ほぼ100%!)の高い商売もそうそうないものです。
(もちろん、事務所を借りたり、スタッフを雇ったりと、一般管理費などはありますが。)
一方で、その利益率を支えるのが弁護士に一点集中するのが常日頃のことで、弁護士は時間に追われるのが仕事のようなところがあります。
それゆえ、お客さんであっても、手間のかかることを頼まれたり、弁護士が言ったことをやってくれなかったり、話の聞き分けが悪かったりすると、結構すぐに怒る弁護士も多いのが実態です。
同情的な見方をするのであれば、それだけ時間の貴重さを感じて仕事に取り組んでいるのだ、という向きもあるでしょう。
しかし、弁護士としての職業柄、事務処理能力が高いのは当たり前ですし、記録やスケジュールの管理が上手なのも当然です。
そのレベル感をお客さんに押し付けて、あまつさえマウントを取ろうとすることまで行くのは、どうもやり過ぎ感が強いように思います。
また、弁護士的な常識と異なるような、異質の考え方に対しても不寛容であったりします。
一昔前の(いまでも?)有名な先生方は、例えば顧問先の会社で、働かない社員に業を煮やして即日解雇したりすると、「なにやってんのさ!!」などと一も二もなくブチ切れたりしたそうです(汗)。
もちろん、法律的な正当性を重視することは弁護士に取って必要なことではありますが、社長が働かない社員に対して怒る気持ちも察することは必要でしょう。
ということで、弁護士は外部環境に対して意外と(?)不寛容なわけですが、これが寛容な態度を取れるようになったらもっともっとできることは多くなるような気がします。
「Give And Take」(アダム・グラント著、楠木建訳)という本では、見返りを求めずに他者に尽くす傾向のあるGiverは寛容さを持ち、最終的には最高のパフォーマンスを発揮する、という指摘がありますが、まさしくこのことを述べているように思います。
弁護士が寛容さを持てば法律顧問というだけではなく経営面でも重宝してくれる会社も出てくるでしょうし、それまでの事件解決の手段として強硬なものばかりであったのが、ソフトランディングさせることも可能になってくるでしょう。
そのあたりはまだまだ序の口の部分ですが、寛容さを高めることで、これまでに気付けなかったような価値提供の方法も出てくるかも知れません。
私(荒木)は、寛容さに自信があるとは到底思っておりませんが、1つの目指すべき形として、「右の頬を打たれたら左の頬も差し出す」くらいの心を持った?(ちょっと違うかも(笑)。)弁護士の像があってもいいんじゃないかと思っています。
滝行をやっているのは、こういった人格の涵養とは直接的に関係ないと思っていますしたが、実は深いところでつながってくるのかも知れませんね。
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