こんにちは、荒木でございます。
今週は美唄に行って酷い目に遭ってまいりましたが、来週は東京です。
雪もオミクロン株も心配ですが、無事に行って帰って来られるとありがたいなと。
さて、北海道は連日の大雪。
電車も止まったりしていますが、自動車移動も道が狭くなっておりえらく時間がかかります。
車を運転しているとなかなか進まず、イライラしてしまうもの。
そんなときの心掛けとして、「あえて道を譲る」ということは有効なのかも知れません。
それというのも、イライラする原因は、予想しているよりも時間がかかってしまう、とか、予定がずれてしまう
といった「自分の期待値を下回る結果が出ること」にあります。
だからこそ、みずからその期待値を下げておけばイライラすることもなくなるのではないでしょうか。
かく言う私(荒木)もイライラすることがないわけではないですが、例えばエレベーターから降りるときには必ず「開」ボタンを押して人が下りるのに譲り、自分は最後に降りることを励行していたりします。
これだけでも先を争って降りようという気持ちはなくなりますし、勝手にいいことをした気持ちになることができます。
このようなことは、単に些細なことでイライラする場面だけに適用されるものではなく、もっと大枠での意思決定にも関係することではないでしょうか。
すなわち、法的な紛争の場面においても、実はその原因が「自分の期待値を下回る結果が出ること」にあるケースは非常に多く見られたりします。
・従業員を雇ったが、思ったほど働かないので解雇した。
・Webサイトの制作を依頼したが、思ったほどアクセスが伸びなかったので報酬の支払いを拒絶した。
・マンションを購入したが、すぐに近隣に建物が立って、思ったほど景色が良くなくなったため損害賠償請求をした。
どちらに責任があるかは措くとしても紛争の構造を見てみると、この類型が相当に多いことがわかるかと思います。
集客の文脈では、営業相手の期待値をコントロールすべし、ということが言われたりもしますが、紛争を回避するためには自らの持っている期待値をコントロールする術が必要になります。
そして、このような感情のコントロールというのはいきなりやれと言われてもなかなか難しいもの。
これにもやはり「思考習慣」がひつようなのであり、習慣化をするプロセスが必要です。
日ごろの生活やビジネスにおいても、少しずつ「あえて道を譲る」ような心掛けが必要なのかも知れませんね。