こんばんは、荒木でございます。
昨日は当事務所の業務開始日でした。
北海道神宮にお参りに行き、スタッフとランチを食べていたらほぼ一日が終わったというのが実情ですが(笑)。
さて、昨日の続きです。
弁護士の環境の変化に合わせて弁護士を見る目線が変わってきたというお話。
今回は変化その2(魅力ある職業ではなくなっていること)です。
弁護士の職業としてのイメージについて、一定年齢以上(私(荒木)の年齢以上?)の方に聞くと、やはり「最難関資格を通過した」とか「お金持ってそう」とか「苦労したんだろう」といった声が聞かれます。
しかし、前述のように、司法試験の合格率が上がり、試験としての難易度が下がっている状況、かつ平均所得が減少している状況ではこれらは妥当しないかもしれません。
なおかつ、今の若者、いわゆるZ世代にとっては、努力は美徳ではないし、お金もそれほどいらないし、苦労もしたくないと思うのが当然の考え方なのかも知れません。
そういった背景のもとで、弁護士というのは職業としての人気を失ってきているのが実情です。
現に職業の選択を現実的に考えている高校生に対するアンケートでも全くランクインしない職業になっています(泣)。
「出典:LINEリサーチ」
https://research-platform.line.me/archives/38840930.html
それはそれで別にいいんじゃないのか、という向きはありますが、人気のない職業にはやはりいい人材は集まってきません。
いい人材が集まらなければ当然、いい仕事ができる人は減り、その業界全体の信用性や有用性に疑問が生まれます。
そうすると業界全体の収益性が減り、業界全体に衰退がはじまります。
弁護士というのは必要不可欠だからそんなことはない、という人もいるでしょうが、昨今の状況を見て必要不可欠だと考えるのは弁護士業界のエゴに思えてなりません。
弁護士がいないならいないで経済は回りますし、紛争解決は別の誰かがやって、「そんなものだ」という時代が到来するだけでしょう。
これは絵空事ではなく、現実に起こり始めていることでもあります。
私(荒木)は否定派ではありますが、AIが弁護士に代替できるという実証研究はすでに始まっていますし、他の士業との行際問題では弁護士会が後塵を拝するばかりの状況が続いています。
だからこそ私(荒木)は、若い世代に弁護士を魅力ある職業として伝えていく必要があると思っています。
人の尻ぬぐいのような紛争案件をさも尊い仕事のようにうそぶくのではなく、経済をけん引するにしても、社会の新しい仕組みを作るにしても、その先頭には弁護士がいるといったようなイメージをもってもらうべく実際の行動を行い、そのPRをしなければならない時代が来ているように思います。
(かといって私(荒木)は弁護士会にどうこう言うつもりはありませんので、勝手にやりますがwww)
ともあれ、弁護士が魅力ある職業として見られなくなった、ということはここ数年の大きな流れでありますし、今後それが劇的に改善することはないことは、業界にかかわる者としては頭に入れておかなければならないでしょう。
明日に続きます。