こんばんは、荒木でございます。
東京出張から帰ってきました。
最近は(お察しのとおり?)忘年会が目白押しでございます。
仕事のほうはというと、M&A関連のものが増えておりありがたい限り。
自社開拓案件も徐々に進みつつありますのでこの先が楽しみです。
さて、先日、某病院の理事長先生と約2年ぶりに会食させて頂きました(一応、このご時世ですので実名は控えておきます(汗)。)。
この先生、すごいんです。
2年お会いしていなかった間に後期高齢者になられたものの、肌つやはピカピカ、アルペンスキーの現役選手、朝から診察に出て夜は深夜まで海外の論文の査読、酒を飲みだしたら私(荒木)よりもペースが早い(!)という方なのです。
今回の会食でも危うく1週(1杯)遅れにされそうになるところでした(汗)。
そんな先生から今の病院を設立した経緯、医学を志していることに関する哲学、ひいては日本の政治や世界の情勢などに及んで多種多様なお話を伺いました。
このあたりの話もいずれ小出しにして書いていきたいと思います。
そんな中で、この先生が奥様を連れてアメリカに行って知り合いのお医者さん(アメリカ人)にお会いになった際のお話をお聞きしました。
奥様が知り合いのお医者さんに、ご主人の評判を訊いたとのこと。
奥様はそれほど英語が得意ではないということで、アメリカ人のお医者さんは端的にこう言ったそうです。
「He is very smart, very work, very kind!」と。
(平易に言っているため文法的にちょっと違ってるかもしれません(汗)。)
このお医者さんの表現力も見事だと思いますが、そのように言わしめることは容易ではないでしょう(アメリカ人はお世辞を言わないという前提です。)。
能力、熱意、考え方がそろっていなければこのような言われ方はされません。
ここで思い出したのが、稲盛和夫のフィロソフィである「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」というお話。
先日行った北海道合宿では京セラフィロソフィの伝道師(?)であるお二人がいらっしゃり、「やっぱりこれって大事ですよね。」という話になっていました。
しかし、当然のことですが、言うは易く行うは難し、というもの。
能力は熱意をもって事に取り組んでいれば伸びる部分がありますが、その熱意を持ち続けるというこはは容易なことではありません。
また、熱意と能力を持てるとしても、それが私利私欲のために用いられるようでは人の役に立ちませんし、「kind」などと評されるようなことはないわけです。
長年にわたり、利他の精神を前提とした熱意を持ち続けられてきたからこその評され方ではないでしょうか。
この先生の病院には数多くの哲学者、思想家の写真が飾られています。
その全てがこの先生に影響を与えたと仰っていましたが、当然のことながら勝手に哲学者や思想家が語りかけてきたものではなく、この先生が意欲的に哲学、思想の吸収に努められてきたからこそのものです。
そうそう簡単にまねができるようなものではありませんが、私(荒木)のような者にも背中で語って下さることで、私(荒木)においても「一歩でも近づきたい」という思いを持たせて頂いています。
このような方の存在は、本当に貴重なものとしてとありがたく思っている次第です。