こんにちは、荒木でございます。
事務所の夏休みも今日で最後。
明日からは通常営業になります。
さて、先日のブログでは「いい人」について書きました。
「いい人」が仕事の機会を得られ、それが売上げに直結するというお話です。
しかし、「いい人」であっても、仕事の質が伴っていなければ、機会は得られてもそれが永続することにはなりません。
実力がなければ買手として不満をもつことになるでしょうし、どこかでもっといい仕事をする人を見つけてくればスイッチされてしまうことになるでしょう。
そこで継続的に仕事が得られるためにどうするか、ということが課題になります。
「いい人」要素である、親しみやすさ、緊密さ、声の掛けやすさ、という要素に加えて継続性の要素を持つ必要があります。
これを概していうなれば、「相手の期待値を超える」、そしてそれを続けることです。
ここでの「期待値」とは、買手としてお金を払ったことに対して得られるリターンの大きさをいいます。
例えば、飲食店でご飯を頼んだ時、出てきた料理の味、ボリューム、見た目といったものが分かりやすいリターンの要素になります。
ただ、このリターン要素も一定の広がりがあるものであり、料理だけではなく、店の雰囲気、営業時間、駐車場の有無、店員の接客なども入ってきます。
こう考えてみると「いい人」要素でもあった親しみやすさ、緊密さ、声の掛けやすさといったものもリターンの要素に入ってくることがわかるかと思います。
したがって、最初に機会を得られた「いい人」は、元来的にリターンにつながる要素を持っており、期待値を超えられる可能性においてもアドバンテージがあるといえます。
一方で、仕事の質に着目するとすれば、人は経験によって質を高められる、すなわち成長する余地があることが指摘できます。
仕事の機会を得て、買手の期待値を超え続けることで実力を養うことができます。
だからこそ、仕事の機会を得られることは、期待値を超える実力を得られる機会ともなり、それが同一の顧客のリピートを呼ぶこともあれば、別の顧客を得られる機会になることも生じるのです。
ここで「超え続ける」というのがミソで、同じような仕事を続けていたとしても、全く同じ仕事はありません。
そして、1つの仕事を成功裏に終わらせると、必ずそれよりもレベルの高い仕事が回ってくるようになります。
そうすると、「超え続ける」というのは、同じ仕事を何度もクリアするのではなく、走り高跳びや棒高跳びのように、徐々に難易度の高いバーを越えなければならないことになってきます。
だからこそ、次の仕事をクリアするには努力も必要になりますし、それに見合った成長が訪れるという構造が出来ています。
かく言う私(荒木)も10年あまり弁護士業をやってきましたが、本当に同じ事件というのは1つも存在せず、全く簡単な案件というのもほとんど存在しません。
やはり1件1件が特殊性を持ち、どこかしらに新たな難しい要素を秘めていることから、日々成長が求められていることを実感します。
まずは「いい人」として仕事の機会を得たうえで、期待値を超え続けることで、自ずから成長のサイクルが出来上がる。
そんなイメージをもって仕事に取り組むと、きっといい流れが作られるのではないでしょうか。