投稿日:2020年12月29日

【札幌 弁護士コラム】2021年、目指すべきは問題だらけの1年?

こんばんは、荒木でございます。

 

絶賛、一年の総括作業真っ最中です。

 

さて、今日、こちらの本を読んでいました(正確にはオーディブルで聞いていました。)。

 

ニュータイプの時代

https://www.amazon.co.jp/dp/B07SSY4LJ9/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_onV6FbVGHA3ZR

 

まだ完読(完聴?)していませんが、この本ではいかに現代という時代を捉えるかについて語られています。

かく言う私(荒木)も(まだまだ若いつもりではありますが)20代の人との世代間ギャップを感じる年ごろになってきたということもあり、感銘を受ける節も多くありました。

 

その中で印象に残ったのが、「以前は問題解決能力がもてはやされる時代、現代は問題発見能力がもてはやされる時代」という趣旨の一節がありました。

これは、人類の歴史を紐解くとすれば、原始の時代以来、食料の調達が大きな課題として存在し、その他にも病気や寒さなど、数多くの安全保障の問題を抱えて生きているのが当然の時代が長くあったことを指しています。

そのように身近に問題が多数転がっている時代であれば、その問題を1つ1つ解決することが最大の課題であり、問題を解決することが価値そのものでした。

 

しかし、産業革命以降、問題に対する解決策の発見スピードが格段に上がり、21世紀に入って以降は目に見えるような問題は格段に少なくなってきたことが指摘されています。

このような時代にあって、飢え、寒さ、病気といった問題はもはや乗り越えるべき課題ではなくなってきており(もちろん一部の地域や今般の新型コロナウイルスのような問題はありますが。)、むしろ人が気付いてこなかった問題を提起する能力が重要視されることになっているというわけです。

 

確かに考えてみれば、健康について考えてみても、例えばガンを発症したらどう対処するか、というところには既にフォーカスされておらず、胃がんの原因になるピロリ菌を問題提起し、これをいかに除菌するかといったようなアプローチが取られていたりします。

また、私(荒木)の好きな日本酒の話でも、以前はいかに大量に作るかが課題であったところ、今度は日本酒の消費量が減ってきたために、日本酒にもストーリーが必要ではないかとの問題提起のもとに、数多くの蔵がクラフト的とでもいいましょうか、独自の製法や伝統を語るようなことが起こってきています。

 

かく言う弁護士業界についても、早晩、このような流れはできてくるものと思われます。

すなわち、弁護士の対応業務であると思われている業務(交通事故、離婚、破産等)について、いかに効率的に、安く、正確に処理できるかが求められる時代ではなくなり、「実はこんな法務ニーズはありませんか」といったアプローチであったり、「うちはこのような世界観で、このような問題意識をもって業務に取り組んでいます」といった喧伝が出てきたりする業界になってくるのではないでしょうか。

 

そんなわけで、来る2021年は自らが問題提起を行い、あわよくば問題だらけになるような(?)1年を目指したいと思っております。

 

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