こんばんは、荒木でございます。
これまでブログを休んだツケを取り戻そうと躍起になっております(汗)。
さて、よく言われる「弁護士に相談するとは大ごとだ」ということについてお話をしてみたいと思います。
そもそもですが、人間、生きていれば何かしら人と衝突することはありますし(感情的な意味で)、場合によっては交通事故など、物理的に衝突する可能性も十分にあるわけです。
そのような問題発生時にどのように対処するか、ということになるわけですが、そこで弁護士に相談する、というのが1つの選択肢になってくるわけです。
弁護士であれば、トラブルを解決してくれて、自分ではどうにもできないことを何とかしてくれる、というイメージをお持ちの方が多いのだと思います。
しかし私(荒木)の考え方は残念ながらこういったことと異なります。汗
それというのも、大前提として弁護士は、何らかの事実認定や法律解釈を独自に正当なものとする権限はなく、かつ、弁護士には過去を変える力はないからです。
弁護士ができるとすれば、依頼者の方ご自身が本来的に解決できるはずの問題に関し、裁判所に申立てをすることや、相手方に依頼者の意向等を伝えること程度です。
もちろん、そっくりそのまま依頼者の方から聞いた通りを伝えるのでは意味がなく、例えば訴訟提起前に時効に関しての手続をおこなうようアドバイスを持ち掛けたり、聞き取った内容を法的に整理して無理なものは無理と予め伝えたりするのも仕事の一つです。
(だからこそ私(荒木)は、予防法務、予防法務と連呼しているわけですが…。)
ここで弁護士に対する大いなる誤解に気付かされます。
弁護士である以上、「何も身の回りにトラブルがないのだろう。」と思われてしまうことです。
しかし、現実には弁護士も人の子、自らもトラブルに巻き込まれることもあります。汗
実際に私(荒木)も数年前、車をぶつけられて損害賠償請求訴訟までやったことがあります(結果はちょっと恥ずかしくていえない感じですが(笑)。)。
そんなわけで、多少抽象化するとすれば、依頼者も弁護士も同じ問題に直面していることは多々あるわけです。
そんな中で弁護士にとって一番大事になってくるのは、依頼者の方に「思いを致す」ということだと思っています。
「思いを致す」というのは多義的ですが、「あぁ、この方はいま非常に辛い状況なのだな。」とか「この方の本当のニーズはお金ではないのだろうな。」とか「この方は問題と思っていることがうまく言語でひょうげんできないんだな。」とか、そういった非言語の領域でのシグナルをいかに敏感に感じ取ることができるか、差が付いてくるわけです。
そんなわけで、少なくとも紛争案件を手掛ける弁護士は様々な経験をしておくことが大事ですし、何よりも相手を「思い致す」ための感性がみがかなければならないのでしょう。
このことは弁護士だけではなく、人と関わることがある仕事全てに当てはまるのではないでしょうか。
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