こんにちは、荒木でございます。
三連休ということで、普段であれば紅葉狩りだ何だとにぎやかになるものですが、今年はコロナの影響で落ち着いた感じになっているようですね。
Go to トラベルの利用を見込んでいた方の移動はかなり多いようですが、これ以上の感染拡大が起こらないことを祈ります。
さて、M&Aの話題を続けます。
前回はいかに売主が情報を絞るべきか、というお話をしました。
今回は、売主から出てきた情報がいかに流通していくか、というお話をしたいと思います。
売主が自ら買主を見つけて来ない限り、以前にお話したような情報を流通する機関(仲介会社)に情報を渡すことになります。
仲介会社は、独自の情報網を持つような大手もありますが、別の仲介会社と情報共有を図り、マッチングの可能性を高くしている会社も多く存在します。
もちろん、売主からもらった情報が自由に流通してしまうと、売主から情報が直接漏れたことと同様の状況になってしまいますので、会社間でもNDA(秘密保持契約)を締結してから情報の提供を行うこととなります。
その際、売主の会社の情報のサマリーを示したものがノンネームシートと呼ばれるものです。
このノンネームシートは、基本的に売主の会社名が特定できないような内容となっており、業種、地域、売上規模、営業利益、人員数、売却希望価格等の簡単な情報が載っているものです。
仲介会社間でやりとりを行い、マッチングできそうな会社が出てくれば、今度は案件概要書といって、売主の具体的な名称や会社のより詳しい内容が書かれたものがやり取りされることとなります。
この案件概要書を見て、買主が具体的に動くこととなれば、売主の代表者と買主の代表者が面談を行うトップ面談と言われるフェーズに進むことになります。
遡って、ノンネームシートの情報については、考え方次第でその秘匿性は変わってきます。
一番厳しく制限を設けるとすれば、仲介会社であってもその先の会社との間でノンネームシートを提出するにあたり、NDAの締結が求められる場合もあります。
反対に、最近増えてきているネットマッチングサイトに登録するような場合には、情報が勝手に流通することが前提になります。
メリットとしては、早くマッチングする可能性が高くなることが挙げられますが、反対に情報流出によるリスクも増えることになります。
また、ネット上に上げる場合でも、仲介会社に依頼する場合でも、一定期間内にマッチングが成立しないような場合にはいわゆる「出回り案件」として扱われる可能性が出てきます。
これは、買主を当たってみても「その案件なら別のところで聞いた。」というような反応をされるという案件です。
ここまで情報が拡散してしまうと、売り案件としての価値が下がり、マッチングが難しくなってしまいます。
このような場合には売却希望価格を下げるなど、何らかの対処が必要となります。
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