投稿日:2020年08月15日

【札幌 弁護士コラム】目標設定が人生を変える(2):みんな大好きお金の話、目標設定はお金のことだけでいいの?

おはようございます、荒木でございます。

 

お盆も終盤に差し掛かってきましたが、今日も体調には気を付けて頑張って参ります。

 

さて、目標設定のお話を続けます。

 

経営者や我々士業だとよく思うことではありますが、どうしても目標というと経済面、すなわちお金の話ということに寄って行きがちです。

「目標は何ですか?」と聞かれたときに「年収1億です!」とか「売上げ50億です!」とか答えると何となく目標を語っているような気になります。

 

ではお金のことを目標に掲げるのは正しいことなのでしょうか?

 

個人の生活にとっても、企業にとっても、お金は潤滑油であり、血液のようなものですので、お金なくしては何も事が回らないというのは事実です。

そして、個人の生活や経営者にとっては、お金が底をつくというのは相当な精神的プレッシャーになっているのであり、お金のことで精神を病んでしまう人も少なからずいます。

この意味においてはお金が必要不可欠なものであり、お金のことを目標に入れざるを得ないのも頷けるところです。

 

しかし、お金がなぜ優先的に考えられるのか、ということに思いを致さなければなりません。

すなわち、お金の経済的効用の源というのは、交換が容易なことで、どこでも使えるから、ということに他なりません。

お金があれば物質的な満足を得られるでしょうし、場合によっては時間を買うことができたり、人を動かしたりすることもできるでしょう。

この意味でお金の有用性という意味はゆるがないものです。

 

ただ、次にこういった物質的満足、余剰の時間、人のコントロールといったことによって何をしようとするのか、ということが問題になります。

もちろん、「悠々自適な生活を送り、気が向いた時だけ働きたい。」という人であればそれ以上のことを考える必要はありませんし、それが責められるべきものでもありません。

しかし、こういったことだけでは「何か満たされない」という思いがあるとすれば、その先の目標設定があいまいになっているのではないか、ということを考える必要があります。

例えば、社会を変えるということかも知れませんし、自分のこだわりを形にして世に知らしめるということかも知れませんし、身近な人の健康と平和を永続的に持続するということかも知れません。

それら自体は個々人の考え方それぞれに委ねられるものですが、ここで、お金に対する考え方が目標(目的)から手段に変わっていることに着目しなければなりません。

あくまでも実現したい何かがあり、その手段としてお金がある、という構造が見えてきます。

 

そう考えてみると、「年収1億です!」とか「売上げ50億です!」とか、それ自体が意味を持つものではなく、本来的には「その先の何か」があり、そこから逆算するからこそこのような数字が出てくるはずです。

逆の言い方をすると「その先の何か」がない限り、このような数字は空疎なものであり、なんら実感の伴わないものとなってしまいます。

当然、このような数字を目標として設定したとしても、それに対する意欲やモチベーションが湧いてこない、ということになってしまいます。

 

お金の目標は必要ではあるけれども、どこかの段階で手段に変わるものである

 

そのことを意識しておく必要があるのではないでしょうか。

 

次回も目標設定のお話を続けます。

 

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