投稿日:2020年07月29日

【札幌 弁護士コラム】弁護士の裏側(6):ぶっちゃけ、どんな仕事が美味しいのよ?

こんばんは、荒木でございます。

 

今日は朝から顧問先様への会社のご紹介、別の顧問先様の継続案件の打合せ等がありました。

 

さて、弁護士の裏側のお話を続けます。

 

どんな仕事においてもあるのではなかろうか、というのが「美味しい仕事」です。

すなわち、経営者にしてみると大別して「仕方なくやっている仕事」と「是非ともやりたい仕事」の2種類があるわけですが、後者の仕事です。

弁護士にも当然にこの区別があるわけですが、あまり語られないのが実際のところです。

というわけで今回はこのタブー(?)に挑戦してみたいと思います。

 

まず、大前提として、弁護士は何を一番の課題としているか、ということです。

これについては、多くが「時間」と答えるのではないかと思います。

すなわち、案件対応において多くの時間を割かざるを得ず、他者に振ることも、外注することも難しいのが弁護士業の宿命であるからです。

だからこそ、単純な軸としては「時間のかかる仕事」と「時間のかからない仕事」に分けられるのであり、「時間のかからない仕事」が基本的には好まれる傾向にあるといえます。

 

また、最近も書きましたが、弁護士の報酬基準は基本的に、訴額(請求額)をベースとして決められているため、多くの報酬を得るためには訴額(請求額)の大きい案件を選りすぐって受けることが事務所の収益化につながります。

一方で訴額(請求額)の大きい仕事が必ずしも難しいかというとそういうわけではありません。

むしろ、訴額(請求額)の小さい仕事のほうが工数がかかったり、法律的にも難しい場合も少なくありません。

このため、「訴額(請求額)の大きい仕事」はまず誰しもが「美味しい仕事」と捉えることになります。

 

そしてこの先は弁護士によって考え方が変わってくる部分になりますが、「得意分野」や「専門分野」のど真ん中の仕事はありがたいと思うものです。

理由としては、その業務に特化した教育を受けたスタッフがいる、知識が豊富にあるため、依頼者から何かを質問しても即座に答えられる、業務処理システムが確立しているため弁護士自身が手を動かす必要がない、といったところです。

ビジネスの業界では「黄金のワンパターン」と言われることと同様ですが、何かの分野を確立してその業務を広げることは経営の基本であり、弁護士にも妥当する部分となります。

これは私(荒木)の場合でいうと、契約書の関係の仕事が該当するといえます。

 

また、継続的、反復的に発生する仕事というのもありがたい部分です。

それというのも、弁護士業務は基本的に単発の仕事が多く、常に、一件が終わってしまうと「次の仕事はいつ来るのだろう…。」とセンチメンタルになるので(?)、継続的な報酬が発生するというのは非常にありがたいことです。

継続的収入というと顧問業務がまず思いつくでしょうが、成年後見人なども継続的な報酬になる案件です(成年後見人は1年に1回の報酬を被後見人の方がなくなるでの間、請求するのが通例です。)。

また、反復性というと難しい部分がありますが、例えば会社側の代理人として残業代請求に対応する場合、就業規則の定めが誤っていたら1人の従業員の請求にだけ対処したらいいわけではなく、次から次へと請求が繰り返される可能性があります。

このようなことがあれば、本来的には単発の案件だったものが複数の収入減になってきます。

 

そんなところでまとめますと、「弁護士は、高額案件が美味しく、なるべく手を動かしたくない。そのうえで、得意分野でのリピーターがほしい。」というのが本音なのではないでしょうか。

今回もなかなかヤバいことを書いてしまいましたねf^_^;;

弁護士でない皆様も、弁護士に上記のような良い案件を振ってあげられれば、何かしらのリターンがあるのかもしれませんね(笑)

 

 

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