こんばんは、荒木でございます。
今日は朝から北海道M&A協会の打合せ、午後に保険会社主催のオンラインセミナーで講師をさせて頂き、夜は士業の仲間との集まりです。
今回も弁護士の裏側ということで、「専門」についてお話をしたいと思います。
前回は、一般の方から見た専門と、弁護士側から見た専門との違いについてお話ししましたので、今回は弁護士側から見た専門の分類について書いていきたいと思います。
まず、東京とそれ以外のエリアの違いです。
東京では企業法務を専門にした事務所が多数あり、かつ、その対応範囲もバリュエーションがあります。
総合病院的にどのような企業法務でも扱うところもあれば、M&A専門、ファイナンス専門、労働専門といったようにいわゆる「ブティック系」と言われる事務所もあります。
その分、専門領域が網の目細かく設定されています。
この分類というのが前回出てきた、IT系や医療系といった業種別とは異なり、取り扱う法律事務の種類の違いで区切られているというわけです。
一方で、地方では、企業法務のくくりがそれほど細かく分かれているところは少ないでしょう。
「企業法務」というくくりしかない、又はブティック系といっても労働や倒産といったあたりを中心的に扱っている、という程度の地域が多いでしょう。
さらに地方に行くと、企業法務と一般民事の区分けもないような地域も少なくありません。
弁護士の扱う業務はその分、広く、浅くなっていくというイメージになってきます。
一般民事にかんしても近い傾向にあります。
一般民事とは、一般の方を相手にする民事に関する業務、という意味ですが、これも東京都それ以外の地域差があります。
一般民事の業務分類といえば、債務整理(過払金請求)、離婚、交通事故、労働(労働者側)といったところが代表的ですが、過払金で大々的に盛り上がり(そして大々的に散って行った(笑))事務所の多くは東京にあるように、同様の傾向があります。
債務整理なら債務整理で、交通事故なら交通事故でそれ一本でやり、弁護士だけではなく多くの職員を活用するモデルを取る事務所も東京が中心になっています。
但し、企業法務と異なるのは、一般民事では依頼者がどこかの地域に偏在しているというわけではないので、東京と同じようなモデルが地方でも展開可能であるということです。
その意味においては一般民事系であれば、地方でも専門といっていいような事務所も存在しています。
このように、東京→専門特化、地方→何でも屋といったような傾向が強いわけですが、時折、地方でとがった形で専門化した業態ができれば一気にブチ抜けるモデルもできなくもありません。
そんなことを構想しても面白いのではないかと思っている今日この頃です。
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