投稿日:2020年07月25日

【札幌 弁護士コラム】弁護士の裏側(3):弁護士ってどうやって仕事を取ってるの?食えない弁護士っているの?

おはようございます、荒木でございます。

 

連休中に着手した作業が予想以上に難航しており、今日も1日仕事の予定です。

それにしてもほぼ誰からも連絡がこないのですっごくはかどりますね。

あまり世の中が休みの間に働く習慣のない方にはピンと来ないかも知れませんが、これ、とても快適なんです。

その上で、連休で遊びに出かけていた後の月曜日のだるさも全くないので、月曜日からもフルスロットルで働けるというオマケ付きです。

騙されたと思って、お盆休みにでもやってみて頂いたら如何でしょうか?

私(荒木)はお盆もガッチリ仕事の予定です!

 

さて、弁護士の裏話を続けます。

 

今回は弁護士の営業、すなわち弁護士がどうやって仕事を取っているのか、ということについてお話したいと思います。

…といいつつ、これが100%分かっているようなら私(荒木)がもっと仕事を取れていておかしくないという、不都合な真実があるわけですが(汗)。

ともあれ始めます。

 

まず、以前からよく言われるのが弁護士からの紹介です。

「え?なぜ同業種から仕事をもらうの?」と意外に思われる方も多いかも知れません。

もちろん、イソ弁(勤務弁護士)がボス弁(経営者弁護士)から徐々に案件を引き継いでもらうというものもありますが、弁護士会の中で仲良くなった先輩弁護士から仕事をもらうというケースも多いそうです(私(荒木)は弁護士会に出ていないためこのルートはありません(汗)。)。

仕事を渡す理由は色々とあるでしょうが、仕事を渡す側が多忙であること、コンフリクト(利益相反)があって受けられないこと、人手を要する仕事であるため協力が必要であること、得意な分野ではないことなどが挙げられるでしょう。

私(荒木)の場合には、札幌に本拠を構えていることから、東京を初めとした各地方の弁護士の方から札幌での案件をやってほしいということでご紹介を頂くことはちょくちょくあります。

 

次に依頼者からの紹介です。

実際に依頼してみて、価値を感じてもらえたからこそ別の依頼者を紹介してくれるわけで、弁護士としては最も評価を得た案件獲得ルートであるといえるのではないでしょうか。

私(荒木)も何度かこのようなことがありますが、興味深いのが、ご紹介を頂く元の方と先の方との案件が同じようなものであるケースが多いということです。

労働問題を解決した方は労働問題を抱える別の方を紹介して下さいますし、相続問題を解決した方は相続問題を抱える別の方を紹介して下さる、といった感じです。

ちなみにですが、弁護士の場合には紹介を受ける場合に紹介料を支払うことは禁止されています。

このため、紹介する側にとっては何の金銭的なメリットもないわけで、本当の意味で有用性をリコメンドしているということの表れといえます。

 

さらに異業種交流会やOB会等の知人からの紹介です。

私(荒木)の場合には、これが一番多くなっています。

週8で飲んでいただけあって(笑)、人脈はそれなりのものを築いてきたつもりですが、最近になって思うのは「人のつながりというのは波及効果が残り続ける」ということです。

上記の2つの例もそうなのですが、特に直接的な利害関係がないにもかかわらず、仕事をご紹介頂けるというのは、真に人間関係が構築されている証拠であるともいえます。

そうした関係性にある人とのつながりを維持することで、継続的、反復的にご紹介を頂けることがあります。

もちろん、ご紹介を頂く場合ばかりになると「クレクレ族」になってしまいますので、価値をお返しすることも合わせて行っていく必要があります。

そうしたいい関係を続けることが、結果的には効果的な「営業」となっているのではないかと思います。

 

次にネット営業です。

これはやっている弁護士とやっていない弁護士とで大きな差があります。

やっている弁護士は、ネット1本に集中して営業活動を行っているという人が多いのではないでしょうか。

この分野は私(荒木)は明るくないのですが、やはりHPの作り込み方の勝負になってくるものと思われます。

SEO対策(最近ではMEO対策なども)、SNSの活用、リスティング広告などによってアクセスを集め、HP内の回遊率を上げ、有益コンテンツを作り、コンバージョン率を高めていく、といった優れてウェブマーケティングそのものの部分に注力が必要になってきます。

その上で、商品設計自体をどうするか、ということになろうかと思いますが、ここの部分は意外と普通の弁護士業務として受けている弁護士が多いようであり、なかなかウェブマーケティングもやり、通常業務もやり、というとことでは大変そうだな、と感じています。

ちなみに私(荒木)の場合には、この秋から完全オンライン化した相続手続の仕組みをリリースする予定です。こうご期待です(笑)。

 

最後に弁護士会の法律相談や法テラスの法律相談です。

細かい仕組みの説明は省きますが、一定の公設機関としての法律相談を経た受任です。

私(荒木)はしばらく前に登録を止めてしまったので、今は受けていませんが、一定程度の確率で受任できる仕組みではあります。

但し、全くつながりのない人の相談を受けるため、感覚が大きく異なっていたり、過剰要求をされたりすることも少なくないため、これが合う人とそうではない人とは大きく乖離するのではないでしょうか。

 

そんなわけで、弁護士は人によって受任ルートがかなり違うことがお分かり頂けたかと思います。

一時期は「食えない弁護士問題」というのがありましたが、最近では受任ルートが多様化したためでしょうか、あまりこの問題が大きく取り上げられることはなくなってきました。

しかし、一時期よりは平均的な年収等は下がっているのであり、業界的には厳しい状態にあることは認めざるを得ないでしょう。

 

次回も弁護士の裏話を続けたいと思います。

 

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