投稿日:2020年07月24日

【札幌 弁護士コラム】弁護士の裏側(2):弁護士って本当に忙しいの?

こんにちは、荒木でございます。

 

世の中は完全に連休モードですが、コロナの感染も懸念されるという何ともアクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態になっていますね。

私(荒木)はそんなことは意に介さず、全力で仕事モードで走っています。

 

さて、弁護士の裏側の続きです。

 

前回はお金の話をしてみましたが、要するに、営業、製造、販売が弁護士個人に乗っかってくるのが通常のビジネスモデルであり、原価率は低い(=利益率は高い)半面、弁護士個人の時間と気力と体力がかなりのボトルネックになってくる、ということがお分かりいただけたかと思います。

そんなわけで、今回は弁護士がどのように時間を使っているのかをお話したいと思います。

 

まず、コアな部分からお話していきましょう。

一般的な弁護士業の中心となってくるのが訴訟や調停といった裁判所で行う業務です。

標準的な進み方というと、1か月に1回程度の期日があり、その1週間前までに片方が主張書面や証拠を提出し、期日において相手方が反論するべきポイントを確認して終了する、というパターンが通常です。

弁護士から見ると、1か月に1回裁判所に出頭し、2か月に1回書面を提出する、ということを繰り返すイメージです。

裁判所にいる時間ですが、訴訟であれば1回10分から15分程度であるとこと、調停だと1回2時間から3時間くらい拘束されてしまいます。

私(荒木)などは調停の間延びした時間がどうも好きになれないのですが、そう思っている弁護士も多いのではないでしょうか。

書面作成に当たっては、内容によってマチマチですが、依頼者からの聴き取り、証拠集め、リサーチ、原案作り、依頼者への確認等を含めると平均して10時間から20時間くらいはかかっているのではないでしょうか。

その意味でいえばこの時間を短縮できる弁護士は訴訟業務に強いといえるでしょう。

 

それから相談業務

これは2つに分けられ、顧問先からの相談業務とスポットでの相談業務があります。

誰から相談を受けるかというだけの違いですが、顧問先の場合には会社の業務内容や運営体制、従業員規模、会社の雰囲気などがわかっているため、スポットの場合よりは時間は短くて済むことが多いように思われます。

逆に顧問先から見た場合には、「弁護士にこのようなことを伝えたらいい」といった感覚を持って頂いているということもあるでしょう。

相談時間の取り方は弁護士によって違うのでしょうが、私(荒木)の場合は通常、1時間で枠を取っておき、30分から40分で終了することが多く、それ以上に時間がかかりそうであれば、どちらかの宿題として残しておくことが多いと思います。

私(荒木)が1か月で受ける相談業務というと大体20件から30件程度でしょうか。

電話で受けるケースも多いですが、その場合は1件あたり15分程度が多いと思います。

私が聞いた話では、労働法の大家である某先生は、相談内容などを事前にスタッフを使って全て訊いておき、打合せ自体は5分くらいで終わらせるのだとか。

スタッフを使っているとはいえ、すごい話ですね。

 

次に社外役員業務

これも会社によって全く違うのかもしれませんが、私が社外役員になっている会社であれば、1か月に1回、半日使う、というのが基本で、たまに2時間程度の会議が入るといったイメージです。

もちろんこれは平常時ですが、会社に問題が起こったり、会社がPOしたり、M&Aしたりするような出来事があればやるべき業務が多くなります。

 

そして営業

これこそ人によりけりですが、私(荒木)の場合、コロナ前には週8で(!)飲みに出ておりましたので、相当に時間は割いていたと思います。

「営業」とはいうものの、そんなにゴリゴリ売り込むようなことはなく、むしろ勉強や経験を得に行っているというイメージではあります。

また、今はかなり絞ったものの、一時期は相当な数の会合に顔を出していた時期もありました。

これは完全に私(荒木)の場合のお話で、弁護士によっては営業らしい営業を全くやらない人も結構多いのだと思います。

このあたりが弁護士それぞれの個性ですね。

 

あと、忘れてはならないのが弁護士会の会務(汗)。

私(荒木)の場合は会務は皆無なのですが(爆)、(執行部など)人によっては会務に忙殺されていることも珍しくありません。

 

その他には、私(荒木)でいえばつなぐ相続アドバイザーズや北海道M&A協会といった活動をやっていますし、他の弁護士であれば人権擁護活動のボランティアをやっていたり、大学の講師をやっていたり、執筆活動をやっていたりもします。

 

まぁ結論としては、弁護士は自由業的な部分が強く、人それぞれだということです(笑)。

一つ、共通点めいたものを挙げるとすれば、弁護士はバイタリティの高い人が多く、活動時間自体はサラリーマンなどに比べると相当多いような気がします。

まぁ頑張ってるんですね(笑)。

 

次回も弁護士の裏側の話を続けます。

 

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