こんにちは、荒木でございます。
うちわですが、事務所の6周年記念パーティーなどがあり、少しブログが空いてしまいました(汗)。
社外役員の話を続けます。
さて、社外役員として何をやっているか、というお話です。
(今回も例によって私(荒木)の個人的な見解ですので、あまり詰めないでください(笑)。)
基本的には会社の会議に出るのが最も基本的な業務です。
では、会議とは何か、ということですが、これは法定されているものと、会社によって独自に決められているものとがあります。
法定されているものとしては、株主総会、取締役会、監査役会、監査等委員会などです(すべての会社に設置されているのは株主総会だけで、その他の機関は会社の機関設計によって決められます。)。
一方で会社独自に設置されているもの(法律に規定がないもの)としては、コンプライアンス委員会、リスク管理委員会などといったものがあります(業務系の委員会(QC委員会等)がたくさん設置されている会社もあると思いますが。)。
これらのうち決められた会議に出席することが求められます。
取締役会や監査役会などは通常、月1回開催されますが、毎年の株主総会で何回出席していたのかを報告されますので、ズル休みはできません(汗)。
私(荒木)の場合、弁護士であることからリスク管理に関する会議には出ることになっていますが、そうすると1か月で4つから5つくらいの会議に出ることになってきます。
それに加えて、監査法人からの4半期レビューの報告会、内部監査部門との協議などを入れるとさらに会議が増えてきます。
どうです?なかなか大変そうでしょ?(笑)
それで、会議に出たら座っているだけでいいかというと、当然そうではありません。
役員として求められている役割にもよりますが、私(荒木)の場合には、違法を見ぬくことはもちろん、コンプライアンス上、あるべき対応について考えて発言をしなければなりません。
ここで1つの視点として、顧問弁護士と弁護士としての社外役員の違いを挙げるとすれば、顧問弁護士は個別の案件に関する解決を提案するのに対し、社外役員は個別の案件が会社経営全体に与える影響であったり、会社として改善を図るべきポイントを指摘することが役割として違います(あくまで私見です。あと、私(荒木)の場合には顧問業務でもわりと会社全体の話をしますが。)。
そんなわけで、法律知識もさることながら、会社の運営体制や収益構造、理念やビジョンや社風といったものも理解したうえでの発言が求められるようになっています。
そして、監査役(監査等委員)という立場をもってすれば、会社に違法行為があったとき、場合によっては取締役を訴える立場も担わなければなりません。
これは訴えられる取締役もそうですが、訴える監査役(監査等委員)のほうもなかなかの覚悟が必要であり、かなりキツいことになります。
そのことから逆算すると、いかに違法行為を起こさないようにするか、ということに目を向ける必要があるか、ということが理解できます。
ということで、社外役員が何をやっているか、ということについてお話をしました。
次回からは、労務関係のお話をしていきたいと思います。
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