投稿日:2020年06月28日

【札幌 弁護士コラム】閑話休題:荒木の詳細プロフィール⑤

おはようございます、荒木でございます。

 

今日は日曜日ですが、溜まっている仕事を処理するとともに、第二領域の業務についてもある程度進めたいと思っております。

 

プロフィールの続きです。
今回は東京時代のお話です。

 

————————————————————————————–

6.森・濱田松本法律事務所

(1)概要

森・濱田松本法律事務所は、通称MHMと呼ばれているところですが、いわゆる「四大法律事務所」といわれ、大企業の法務、大規模なM&Aやファイナンス等の取引案件を扱う事務所です。私(荒木)が入所した当時で弁護士数が約330人、業界3位の規模を誇っていました。丸の内に新しくできた丸の内パークビルディングに入っており、その当時の坪単価は○万円(今のアンサーズ法律事務所の賃料の8倍)だったという噂も。
事業形態は、パートナーと呼ばれる経営者層の弁護士(当時約80人)とアソシエイトと呼ばれる勤務弁護士(一部例外はあるもののパートナー以外)に分かれており、アソシエイトが働いた分についてパートナーがクライアントにタイムチャージとして請求し、アソシエイトはパートナーから給料をもらうという形式になっていました。

(2)業務内容

ピカピカの一年生の私(荒木)は、初めての仕事ができることに胸を躍らせて事務所に入ったものでした。そして最初に配属されたのが、ファイナンス系の不動産ファイナンス関係の部署。そして最初に割り当てられた案件がなんと270億(!)という規模(もちろん一人でやれという話ではないですが。)。当然ですが、司法修習でそんなことを教えてもらえるような話ではないという金融商品取引法の知識を駆使するような案件ばかりを扱うことになりました。
その後、M&Aを中心とする部署に異動、さらにREIT(不動産投資信託)を中心にする部署に異動となり、結果的にはREIT関係を取り扱う期間が一番長くなりました。
いわゆる「弁護士的な仕事」としての訴訟や紛争処理といったものは、とんと扱ったことがなく、訴訟というのも退所直前の時期に訴状を1回作った程度しか扱っていませんでした。逆に、どれもこれも大きなディールばかりでしたので、1つでも問題が起こったら大変なことになるわけで、コンプライアンスに対する感覚であったり、書面の正確性に対する感覚であったりは大変に鍛えられました。このあたりは今の仕事においても脈々と生き続けている部分であると言えます。

(3)転職へ

ということで、入所後はなかなかに難しい仕事をやっていたわけですが、それだけに自分と合わない部分も出てくるものです。
そんなわけで当時は転職しかないと考え、転職活動をしていたわけですが、当時は市況が良くなかった(若手の弁護士数が多く、買い手市場になっていた)のと、今のように転職の情報が流通しておらず、どうやったらいいかわからん、という状況でしたのであまり選択の余地がありませんでした。
それでようやく司法修習の同期から紹介してもらった札幌の事務所に「拾ってもらった」というのが実際のところでした。2012年8月にMHMを退所し、10月から札幌みずなら法律事務所に移籍することが決まりました。

(4)総括

事実経過としてこんな感じであったわけで、当時はなかなかに厳しい時代としか見ていなかった時代ですが(笑)、今となっては非常に貴重な体験をした時代だと感じています。それというのも、これだけの密度で働く時期というのはそうそう体験できないことですし、それを曲がりなりにもこなしていたというのは自分の中の限界値を大きく引き上げてくれたように思います。一方で、自分の中では「こんなもんじゃない」という思いを持ち続けていたことを再認識させてくれる期間でもあったように思います。そうであったからこそ、転職後にまずやらなければならないと思ったのは自己認識の改革であり、それがいい方向に進んだからこそ今の仕事と生活があるものだと思っています(この辺りは簡単にまとめられるはなしではないため、いずれ補足的な記述を追加することになろうかと思います。)。

 

(続く)

 

————————————————————————————–

☆本ブログへの感想をお寄せください!

いつも本ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

・ためになったこと、参考になったこと

・読んでみてやってみようと思ったこと

・行動を変えるヒントになったこと

・ひとに教えてみたいと思ったこと

などなど、読んで頂いて感じたことを筆者(荒木)宛に是非お寄せください。

 

<感想のお送り先>

・アンサーズ法律事務所のFBページのコメント欄

https://www.facebook.com/answerzlaw/

・アンサーズ法律事務所のTwitterのコメント欄

https://twitter.com/answerz_law

・アンサーズ法律事務所の公式ページのお問い合わせフォーム

https://feelist-srv.sakura.ne.jp/02_test_site/answerz_test/inquiry/

以上のいずれでも結構です。

皆様の声をお待ちしております!

————————————————————————————–