こんばんは、荒木でございます。
昨日は朝から、新規の債務整理のご相談、夕方からはスモールサンゼミのセミナー視聴でした。
日中は小規模事業者持続化補助金と格闘。
これが採択されれば新しいHP作りなどに重宝します。
さて、今回のコロナ禍では痛手を負った会社も多いことでしょう。
感染症による重傷者、死者数は減少の一途をたどっていた中で、このような事態になってしまったのですから、予想をし得なかった、という理解もないでもないかもしれません。
また、業態的に客の減少を避ける術がなかった、と考えるような業態もあったかも知れません。
しかし、私(荒木)は心を鬼にして言いたいのです。
「本当に損失を避ける余地がなかったと言えるか、胸に手を当てて考えて下さい。」と。
少なくとも「リスクヘッジを行う余地が全くなかったと言えるか、胸に手を当てて考えて下さい。」と。
それというのも私(荒木)が日々対応する紛争処理業務と構造が同じだからです。
大体、弁護士案件になってから来られる方(会社)の言い分は、決まって
「あいつが悪い(自分は悪くない)」、
「こんなことになるとは思わなかった(前もってわかるわけないじゃん)」、
「紛争の起こる前の状態になるまで金を取ってほしい(弁護士費用も含めてな)」、
というパターンです。
もちろん、交通事故の被害者や、本当に不幸な事故のようなものであるものも存在します。
しかし、「本当に損失を避ける余地がなかったか」というと、いくらでもやりようがあったのが大半です。
例えば、残業代請求のような労働事件であれば、就業規則・労働契約書・タイムカードの管理と指導をきちんと行っていれば未払残業代は理論上発生しないのが当然ですし、契約トラブルであれば契約書の基本的な意味合いとポイントだけ抑えておけばそれほどひどいことにはなりません。
このようなものは、はっきり言ってしまえば、備えがないから発生する問題に過ぎません。
備えというのが何か、ということまで言ってしまえば、平時から弁護士を使って、リスクを洗い出し、事前にリスクを潰しておく作業を行うことです。
極めて単純なことだと思いませんか?
紛争に巻き込まれて困った、という方にも私(荒木)は心を鬼にして言いたいのです。
「本当に損失を避ける余地がなかったと言えるか、胸に手を当てて考えて下さい。」と。
もちろん、これは私(荒木)が意地悪で言っているわけではありません。
弁護士費用は高いし、別に頼みたくもないし、役に立つとも思えないし、というのであれば無理にうちに来てください、なんて言うつもりはありません。
ただ、私(荒木)の経験ではまさしく十年一日で、まるで同じパターンで事が起こってからやってこられ、どうにもならない話ばかりになっていますので、老婆心で申し上げているに過ぎません。
このリスクの違いを分かって頂ける方にだけ分かって頂ければと思い、今日も筆を執った次第です。