おはようございます、荒木でございます。
昨日は朝からoffice365の設定に悪戦苦闘。
セキュリティも大事なんですが、
セキュリティを解除できなくリスクにも
もう少し思いを致した設計をしてくれ
ないものかと思った次第。
仕事のほうでは1件、ベンチャー系企業の
顧問契約が内定しました。
人との面会を極力少なくしてはいますが、
仕事のほうはぽつぽつと増えて来て
おります。
さて、ベンチャー企業の成長に欠かせない
のが資金調達です。
資金調達というと銀行借入れが真っ先に
思いつくかも知れません。
確かに日本企業の文化として銀行との
お付き合いを重視する傾向はいまだに
強く残っています。
特に、地方部では銀行(信金、信組)
なしで企業経営というのは考えられない
ような状況があります。
しかし、借入れである以上、いくら低金利
といっても、「借りたものは返さなければ
ならない」という大原則があります。
また、借入れは通常、均等分割弁済が
予定されているため、最初に赤字の時期が
続いてしまうと、その時点でゲームセット
になってしまう可能性があります。
これは、銀行借入れがデットであるから、
ということに起因します。
一方で、返済義務がない資金調達が
エクイティの増資です。
通常は、創業者が手元の資金を拠出し、
株式を持つことが通常で、場合によっては
身近な人が株を持つこともあるでしょう。
これに対し、全くの第三者で、エクイティ
としての資金を出してくれるのが
ベンチャーキャピタル(VC)です。
VCは、VCの母体からの資金や、
リミテッドパートナー(LP)からの
資金を元に、投資のための事業体を作り、
その中心であるジェネラルパートナー
(GP)として投資先の選定や、
投資判断、投資後の経営指導などを
行う組織です。
VCは、投資した企業を成長させ、
IPO(新規上場)やM&Aによって、
投資した資金を現金化する事業を
行っています。
もちろん、VCとしては投資の利回りを
確保できなければならないわけですが、
投資した企業がみんなIPOやM&Aを
果たせるかというとそうではありません。
一定数は倒産や閉業が発生するため、
複数の投資先を見つけ、その中の
一定確率でIPOやM&Aを果たさせ
なければならず、少なからず
ギャンブル的な要素を持っています。
一方で投資を受ける企業からすると、
銀行借入れとは違って、定期的な返済
義務を負いません。
このため、一定期間は赤字を垂れ流し
続けることも可能ですし、リスクのある
研究開発を行うことも可能となります。
但し、VCからお金を出してもらって
いる以上は、完全に自由な経営ができるか
というとそうではなく、取締役の選任権や
一定の経営判断にVCの拒否権が付くなど
制約が発生します。
まだまだ日本では、VCによる投資が
一般的になっているとはいえませんが、
これからの時代にはなくてはならない
ものとなるのは間違いないでしょう。