こんにちは、荒木でございます。
今日は、訴訟案件に関する訴訟外での
和解手続きが1件、来月予定している
ウェブセミナーの打ち合わせが1件、
東京の友人とのウェブ会議が1件あります。
これから札幌は、お花見等の行楽に
最適のシーズンになってきますが、
このような時に自由に外出ができない
というのはなんとも恨めしいことですね。
さて、ブリコラージュとエンジニアリング
という言葉があります。
平たく言えば、計画を立てて、
それに必要な資金、機材、人員を準備して
プロジェクトに当たるのが
エンジニアリングの発想、
やるべきことが発生すればそれに
見合った資源をかき集めてくるのが
ブリコラージュの発想と言えるかと
思います。
企業経営においては、どちらも必要な
考え方ではありますが、
妥当する場面というのは異なってきます。
すなわち、平時においては計画と
それに見合った手段を講じる
エンジニアリング的発想が優位に
立つはずです。
しかし、今般のような予想が
困難であった事態に直面した場合には、
計画というのは吹っ飛んでしまう
のであり、ブリコラージュ的発想に
転換せざるをえません。
そうした中で、既存の計画に縛られて
しまっていては、防げる損失を防げなく
なってしまうという問題が生じます。
そして、雇用や労働のあり方が
変わってきている現代において、
今回のコロナ禍によってテレワーク化
の流れはさらに加速化するとともに、
集中よりも分散が進んでいくことも
また否めません。
すなわち、労働が単一の企業のために
なされるのではなく、
人員のプロジェクトベース化、
フリーランス化の流れは
止まらないように思われます。
これによってより個が重視される
ような世の中になっていくことも
また間違いないでしょう。
その中で、社会な保障は存在感を薄め
ていくでしょうし、自己責任が支配する
傾向が強まるのもまた必然といえます。
他人と同じことをするのが尊ばれた
時代から、他人といかに差別化を
図るかが評価される時代への転換を
迎えているといってもいいでしょう。
我々、士業の業界においても
全く同じことが妥当するのであり、
確たる特色がなければ価格競争に
飲み込まれるような状況が
より加速することは間違いありません。
この点において、個人における
情報発信が重要性を増すのであり、
いかに自分の言葉で語れるかが
勝負になってくる世の中が
顕在化してくるのではないでしょうか。