こんばんは、荒木でございます。
昨日はセミナー仲間とのオンライン飲み会
でした。
これが2回目ですが、回線の調子が悪く、
改善が必要に思われました。
5Gの時代になりつつありますが、
インフラとしての通信の重要性は
増すばかりです。
飲み会自体は久々にお話する方も多く、
また、アフターコロナに対する
多角的な意見も多数寄せられ、
大変に有意義な時間となりました。
さて、先日北海道新聞さんの
電話取材を受けました。
題材は北海道におけるM&Aの現状に
ついて。
本来的には「コロナの影響で
売り手が増えてます!」と、
言いたいところなのですが、
実際にはあまりご相談が
増えておりません…。
M&Aがそれほど進んでいない
理由を私なりに分析してみました。
(1)M&A文化がない
根本的な部分として、いまだに
「M&Aは大手企業がやるもの」とか、
「M&Aはハゲタカが買いに来るもの」とか、
「M&Aをやるのは負けを認めること」とか、
そういったイメージを持たれることが
多々あります。
まずはM&Aを身近なものとしてとらえて
頂くことが必要でしょう。
(2)潰さないための政策が強い
現状の政策では経営状態の厳しい
企業に補助を出すことで極力倒産を
避けることが意図されています。
もちろん、倒産するということは
その役員や従業員の生活を狂わせる
ことになりますので、避けられるに
越したことはありません。
しかし、経営難の会社を何とか
生き延びさせる延命措置だけを
続けるのには限界があります。
資金余力のある企業へのM&Aを
推進することも政策的になされる
必要があるのではないでしょうか。
(3)買い側も様子見状態
売り手だけでなく、買い側も慎重な姿勢を
取っているということも一因に
なっているものと思われます。
今回のコロナの影響は単純に飲食業や
観光業だけでなく、様々な業種、業態に
波及を続けており、その影響がどこまで
広がるのか未知数の部分があります。
そのような状況に至ったとき、経営者
として安定的な資産を確保しておくのが
一つの定石であるといえます。
このため、明らかに事業価値よりも価格の
低い会社が出てきたとしても、
安易には手を出せない、といった
経営判断がなされている部分も
大きいものと思われます。
(4)準備期間がなかった
今回のコロナの影響が大きかった業界では
あっという間に売上げが7割減、8割減と
いったような状況に至ったところが
少なくありません。
これではM&Aの準備をする暇も何もなく
瞬殺で資金繰りに窮することになって
しまってもおかしくありません。
いきなり資金繰りが苦しくなった場合には
まずは融資を求めることになります。
今回は、融資の申請をするにしても
長蛇の列、といったことになり、
倒産や閉業までの余裕時間を作ることも
できなかった、と見ることもできます。
そのような時間のなさもM&Aに至らない
原因になったのではないでしょうか。
ということで、何らのデータも見ていない
単なる所感ですので、正確性には
目を瞑って頂ければと思います。
ただ、上記のようなものが当たっている
とすれば、これからはコロナ関連のM&A
も徐々に進むはずです。
売る側であったとしても、買う側で
あったとしても、早めの動きが重要な
局面を迎えているのではないでしょうか。