こんばんは、荒木でございます。
今日は来客の予定などもなく、
新しい訴訟の準備と事務所内の
内政に勤しんでいました。
さて、最近はめっきりテレワークも
珍しくなくなってきましたね。
ただ、テレワークの歴史を辿ると
政府がテレワーク推進の旗を振って
いたのはずいぶんと前のことのよう。
また、一時期「ノマド」や
「フリーアドレス」というものも
流行っていましたが、最近はどうも
騒がれなくなっていました。
もしかすると定着したことで
話題にもならなくなったのかも
知れませんが、身近に感じる
ところではそこまで広まったようには
思えません。
今回はコロナの影響という特殊事情が
ありますが、過去に流行ったものの
再来という形で見直されています。
しかし、同じテレワークでも
昔と同じように見えて
何かしらは進化している部分が
あります。
例えば、ZOOMが標準的に使われて
いることであったり、データが
クラウド化されていることで
あったり、勤怠管理がシステム化
されていることであったり、
何らかの違いが生じているわけです。
このような現象をとらまえて
表現しているのが、
「事物の螺旋的発展」という
言葉を使ったヘーゲルです。
この言葉は、何かが発展する際、
上から見れば同じところを
ぐるぐる回っているようにしか
見えなくとも、横から見れば
階層を1段階上げている、
ということを螺旋階段に例えて
表現したものです。
そう考えてみると、十年一日の
ように思えてしまうルーティーンで
あっても、毎年の恒例行事で
あっても少し色づいて見えてくる
ような気もします。
但し、単純にルーティーンや
年中行事をこなしているだけであれば
勝手に事物が発展することは
望めません。
そこには何らかの目的意識や
上昇志向があればこそのものであり、
漫然と流れに乗っているだけで
あれば、都合よく事物が改善されて
行くものではないからです。
日々の何気ない行動に
気を入れて臨めばこそ得るものがあり、
螺旋的発展のレールに乗って行ける
というものではないでしょうか。