投稿日:2020年04月14日

【札幌 弁護士コラム】その原因はコロナですか?:異常事態にこそ意識すべき基礎的なルールとは

こんばんは、荒木でございます。

 

今日は朝から監査役を務める

土屋ホールディングスの取締役会と

監査役会でした。

こうした役員会でもコロナ対策という

意味で普段よりずいぶんと広い部屋で

執り行われました。

また、裁判所からは通常なら裁判所で

行う手続を電話会議で行う旨の

連絡がありました。

いかに影響の少ない業界とはいえ、

様々な形での影響は生じて来て

います。

 

さて、このように世の中は完全に

緊急事態、異常事態といったムード

ではありますが、この中でもルールは

厳然と存在します。

それというのも、考えようによっては

経済の衰退、医療崩壊、外出抑制と

いった現象は表面的なものであり、

本質的、根本的なもののルールまでは

変わっていないからです。

 

少し具体的に言うと、様々な格言が

生きている場面は多く存在する

ということです。

すなわち、

「備えあれば患いなし」

「情けは人の為ならず」

「歴史は繰り返す」

といったようなもののように、

昔から言われてきた現象はこのような

状況でも変わらずに発生している

からです。

 

語弊を恐れずにいうと、

 

ここに至って金に困っている人の

原因は、コロナの前に

端を発していますし、

 

ここに至って健康の不安を抱える人の

原因は、コロナの前にその要素が

あったはずですし、

 

ここに至って行き場所に困っている人の

原因は、コロナの前に人間関係や

キャリア形成に問題があったはずです。

 

少なくとも

「こんな感染症の拡大は全くの

異常事態で、対策のしようがない」と

思い込むより、

「何らかの対策のしかたがあったはず」と

考えた方がこれまでのことが合理化され、

今後の反省につながることは

間違いありません。

 

コロナのせいだ、

政治が悪い、

マスクを売らない薬局は何だ、

さっさと金を貸さない公庫はダメだ、

相談しても何ともならない弁護士は

やめてしまえ(?)などと、

外部に当たっても仕方ありません。

 

自分のできることは自分のことだけ

ですし、周囲をコントロールできないのは

昔から変わらないわけです。

そう考えると、これまで何も対策して

こなかったのにダメージが回避できると

いうことのほうが異常なことに

気付けるはずです。

 

異常事態だからこそデフォルトルールを

より意識する。

 

このことは窮地に立ったときにこそ

思い出さなければならないことではないで

しょうか。