こんばんは、荒木でございます。
今日はコロナ関連のご相談が1件、
その他は事務所で作業でした。
しかし、多少の影響はあるものの、
大幅な売上げへの打撃もなく、
従業員一同、元気な職場を維持できて
いるだけでもありがたい限りです。
さて、今日からフジテレビ系列で
「SUITS Season2」が
始まりました。
<フジテレビHP>
https://www.fujitv.co.jp/SUITS2/
普段、ほぼドラマは観ないのですが、
弁護士業をやっているとこのドラマの
ことを持ち出されることが非常に多く、
一般常識と思って観てみた次第です
(いえ、ホントにそうなんですよ。汗)。
このドラマは元々アメリカのドラマの
リメイク版で、少し前にSeason1を
やっていました(やっていたそうです。)。
このドラマが他の弁護士ドラマに比べて
凄くすぐれていると思ったのは、
「弁護士が並行していくつもの案件を
やっているのがわかること」
です。
これは意外と盲点になっている部分で、
まず弁護士が普段どんな風に仕事を
しているのか知られていない中で、
クライアントは24時間365日、
自分の案件をやってくれているもの
と思っている一方で、
弁護士は同時に50件も100件も
抱えているわけなので、割り算を
すると1日あたり5分か10分しか
時間を割けないというのが
実情であるというギャップがあります。
そのことを世に知ってもらうという
功績は大きいと思いました。
(ただ、50件も100件も出てくる
わけではなく、ホンの数件ですが。)
一方で、実情と離れていると感じたのが
書面を作成するシーンがなかったこと。
弁護士がやっている仕事の大半は
書面を作成することにあります。
書面作成能力は弁護士の最も基本的な
能力であり、かつ、弁護士以外の職業と
比べて秀でているものであり、
書面作成能力によって勝敗が決する
ことも珍しくないものです。
それくらい弁護士にとって大切なのが
書面なのですが、そこが目立たないのは
リアリティの観点からはやや残念に
思いました。
(まぁドラマの主人公がずっと書面
作っているのも問題ですが。笑)
ともあれ、弁護士がいかに増えようとも、
その職業の実態は外部からは謎のままで
あるわけで、こういったドラマが
弁護士という職業のイメージを
形作っていることは否定できません。
ドラマのリアリティが足りないというのも
裏を返せば、弁護士が自らの仕事を
語ることが足りていないからである
ように思います。
そんなわけでこのブログでは、折に触れ
弁護士業界では言っちゃいけないことも
どんどん書いているわけですが、
弁護士の実態を多くの人が知るまでには
まだまだ時間を要するのかも知れません。