投稿日:2020年04月12日

【札幌 弁護士コラム】改めて考えてみる、「投資」と「投機」の違いとは

こんにちは、荒木でございます。

 

昨日はお灸と整体で体のケアをして、

午後は1週間でたまった書類の整理など。

健康維持のために体のケアは

大事ですね。

 

さて、ビジネス系の法務をやっていると

「投資話」や「投機話」がよく

入ってきます。

私(荒木)自身は、こういった話に

とんと疎く、手を出したらやけどすると

重々承知しているため、やらないの

ですが、概念として知っておく必要は

あろうかと思います。

 

Wikipediaによると、

 

投資(とうし、英: investment)とは、

主に経済において、将来的に資本

(生産能力)を増加させるために、現在の

資本を投じる活動を指す(現代において、

生産能力の増加しない商業活動はこれに

含まない)。広義では、自己研鑽や

人間関係においても使われる語である。

 

であるのに対し、

 

投機(とうき)とは、短期的な価格変動の

目論見から、利益を得ようとする行為。

もともとは禅の仏教用語であり、師弟の

心機が投合することを言う。

投機を表す英語: Speculationには、

思索・推測の意味が含まれている。

 

とのことです。

 

投資と投機の大きな違いはその

目的にあります。

投資が「将来的に資本

(生産能力)を増加させるため」に

行われるのに対し、

投機が「利益を得ようとする」

ために行われる行為とされて

います。

 

これを私(荒木)なりに

言い換えるとすれば、

投資はそのプロセスに対して

資源を投じるものであり、

投機はその結果に対して

資源を投じるものといえるの

ではないでしょうか。

 

この観点からすると、例えば、

事業に資金を投入するとしても、

その意味合いは投資、投機の

2つにわかれうることになります。

すなわち、資金を投入するに

あたって、ハンズオンで事業を

組み立てたり、経営者に任せるに

してもその成長を願ったりして

行うのが投資であり、

反対にキャピタルゲインや配当のみを

目的とするものは投機と分類できる

のではないでしょうか。

 

これは労働力についても同様のことが

あてはまります。

同じ「雇う」ということであっても、

雇われる人の人格を重んじ、成長を

願うのであれば投資に分類されるで

しょうが、単に単純作業を行わせて

搾取を目的とするのであれば投機に

当たるものといえるでしょう。

 

金融の世界では投機も立派なテクニック

として確立しているのでしょうが、

投機的なものばかりを追い求めると

結局のところ実体部分、すなわち

プロセスの部分が抜け落ちることに

なります。

そうするといざ道を踏み外した際に

プロセスたる原理原則がわからず、

元の道に戻れなくなってしまう、

という重大な問題が隠れています。

 

私(荒木)も弁護士を10年あまり

やっていて、投機的なビジネスを

やっていて、長年にわたって

トップランナーに居続けるという人を

多くは知りません。

人それぞれの人生ですから、

私(荒木)がとやかくいうものでは

ありませんが、何を大切にすべきか、

ということは意識しておかれても

いいのではないでしょうか。

 

…というお金を投入することが

何よりも苦手な私(荒木)からの

戯言でございました。