投稿日:2020年03月23日

【札幌 弁護士コラム】「無敗の男」に学ぶ:「基盤を築く」ことの重要性とは

おはようございます、荒木でございます。

 

今週は予定が少なめで、今日もスタッフとの

ミーティング、新規のビジネスのご相談が

1件、夜の会食のみです。

こんなときこそ将来への波及効果の高い

作業を進めて行きたいところです。

 

さて、最近、この本を読んでいます。

「無敗の男 中村喜四郎 全告白」

https://www.amazon.co.jp/dp/4163911189/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_RI-DEbPFB0G08

 

こちらの本は、過去の衆議院議員選を

(比例当選なしで)14連勝し、現在も

現役の中村喜四郎議員の半生を

描いたドキュメンタリーです。

それも実刑を受け、途中からは無所属で

選挙を勝ち抜いてきたという異色の

経歴を持つ人の話です。

 

その中にこの一節がありました。

 

「『歩く』ということは、選挙の

テクニカルな部分としても重要ですけど、

『人の気持ちも大切にする』という考え、

テクニックというより生き方が

その基本にあるんです。

この人たちは何を欲しているのか、

どうすればこの人たちの気持ちを

惹きつけられるのかを瞬時にして

見分ける。

そういう政治家としての完成は、

歩かないと磨かれない。」

(改行は筆者)

 

中村議員はいわゆる二世議員では

あるものの、取り立てて大きな基盤が

なかったところを「喜友会」という

組織を作って地盤を固めていきました。

その組織を作るために、何年もかけて

選挙区域内のすべての家を自ら

個別訪問して回り(!)、その支持者の

基盤を築いてきました。

それが刑事被告人となり、実刑を

受けても、無所属議員となっても

当選を重ねて来られた原動力と

なっています。

 

この「地盤を築く」ということは、

全てのビジネスにおいて

共通することであるといえます。

もちろんビジネスによっては「地盤」の

意味合いが異なるかと思いますし、

必ずしもどぶ板営業的にお客様の

ところを回ることだけが地盤を築くこと

にはなりません。

ただ、「何はなくともその基盤があれば

何とかできる」というものを1つでも

持っていれば有利にビジネスが進められる

ことは間違いありません。

 

そしてその基盤を築くことが苦労を

伴えば伴うほど、競合他社の追随を

許さないものになってくるのであり、

その優位性は増すものと考えられます。

 

ビジネスにおいては、その前提となる

基盤を築く。

 

この心掛けがあればおのずと方向性が

見えてくる部分があるのではないで

しょうか。