投稿日:2020年03月16日

【札幌 弁護士コラム】取引の成立と人間関係の成熟:いきなり行ったって売れないっすよね、という話

こんばんは、荒木でございます。

 

今日は朝から経済産業局への訪問、

裁判期日への出席、新規のご相談、

顧問先様のご相談、その他に

ドラフトや医療倫理委員会の仕事と、

盛りだくさんの一日でした。

経済産業局では、新型コロナウイルス

関係の補助金の対応などに追われて

いる現状を伺い、今回の事態の

経済への深刻な影響を改めて

感じました。

 

さて、私(荒木)はご案内のとおり

日ごろからお付き合い(=飲み会)が

多数ある関係で、人とのお付き合いの

仕方に関しては一家言あります。

もちろん、私(荒木)がやっている

お付き合いの仕方がベストだという

つもりはありませんが、

誰しもがあるように、

「この人とはもっと深く

お付き合いしたい!」と思う人と、

「この人は…もういいかな。」

と思う人とが生じるわけです。

そして前者の人とずっとお付き合い

できるかというと、そう簡単でもなく、

仕事の都合、健康上の理由、家庭の事情

などによってお付き合いが断絶する

ということも多々あるわけです。

 

その上で、仕事上の取引をするというと

どうかというと、命の次に大切な

お金をやり取りをするわけですので、

信用のない人とはそんなことを

したいわけがないのです。

そうであるとすると、

「この人とはもっと深く

お付き合いしたい!」と思う人で、

かつ、ご縁を深められる状況に

あった人とのみ取引をしたい、

というのが本音となるはずです。

 

しかし、一方で事業をやっていると、

様々なニーズが生まれるのであり、

それも突発的なものも含まれる

のであって、取引をするために悠長に

人を選んでいる暇もないわけです。

そのような場合には人からの紹介で

あったり、広告であったり、直接は

知らない人と取引をせざるを得ない

場面も生じます。

このような場合に法律的なトラブルが

発生しやすくなるものです。

 

もちろん、信用できる人からの紹介で

あったり、広告に目が肥えている人で

あったりすれば一定程度のトラブルは

回避できるでしょう。

しかし、人間関係を成熟させ、その中で

取引を行うことに勝るものはありません。

人間関係を成熟させるという条件には、

必ずしも正確的なものだけではなく、

能力的なものも少なからず含まれて

くるものです。

その意味においては取引における

品質保証の意味合いも含まれてきます。

 

裏を返していうなれば、売る方は

人間関係もできていないのに物を売る

ということのハードルの高さを

感じるべきなのであり、買ってくれる

ことを不思議と思わなければならないの

かもしれません。

 

取引における人間関係の成熟度は

何事にも増して重要である。

 

そのような前提に立つとすれば、

あっさりと売れて驕ることもなく

なりますし、

全然売れなくても腐ることも

なくなるように思います。

経営者のみなさん、

取引の基本は人間関係にあるということに

もう一度目を向けてみては

どうでしょうか。