投稿日:2020年02月29日

【札幌 弁護士コラム】「不要不急」とは一体何なのか?

こんにちは、荒木でございます。

 

昨日は朝からスタッフミーティング、

昼からはOCRとRPAのセミナーに

参加し、夜は大学のOB会でした。

このご時世ですので、外出する

イベントがあるといちいち気を

使わなければならなくなっています。

せき込んでいる人にはやはり

警戒をしてしまいます…。

 

昨日、北海道では何だか

よくわかりませんが、緊急事態宣言

なるものが発令されました。

個人的には全く支持していませんが、

どうも外に出るな、ということの

ようです。

 

そこでよく出てくるのが「不要不急」

という言葉です。

これはいったい何なのでしょうか。

 

ネットで叩いてみると、

「重要ではなく、急ぎでもないこと。」

と出てきました。

(実用日本語表現辞典web版)

 

論理的に分解してみると

「重要ではない」

かつ

「急ぎではない」

ものを指すようです。

 

では「重要ではない」とは何を

指すのでしょうか。

 

・咳が止まらないので病院に行くこと

・スーパーに買い物に行くこと

・受験対策に塾に行くこと

・残務をしに職場に行くこと

・筋トレをしにジムに行くこと

・健康増進のためにお灸に行くこと

・人間関係を作るため飲み会に行くこと

 

例えば上記のもののうち、どれが重要で

どれが重要でないといえるのでしょうか。

結論から言うと私(荒木)にとっては

全部重要なことです。

それというのも、目標設定を高く持ち、

いわゆる「第二領域」の発想を持てば、

重要でないことは小さくなっていく

からです。

 

…ということだけ述べると何のことやら

わからないといわれそうですので、

少し補足説明します。汗

 

目標を高くするということは、

山に例えるとすれば、高い山ほどその

裾野が広くなるわけです。

富士山とその辺の散策で登るような

山を比べれば、富士山のほうが

圧倒的に裾野が広いことが普通です。

 

これと同様に、高い目標を設定すれば

自ずとそれを達成するために必要な

項目が多くなってくるのであり、

裾野が広がるように重要とされる

項数が多くなるわけです。

逆に目標が低ければ、目の前のこと

だけをやっていればいいのであり、

重要とされる項目は少なくなります。

 

一方で「急ぎではない」というのも、

同様に人によって定義が異なります。

日々、きわめて多くの意思決定を

行い、行動量の多い人にとっては

全てのことが「急ぎ」になるわけですし、

時間に余裕がある人にとっては

「急ぎ」のことは少なくなります。

 

これらのことを抜きにして一律に

「不要不急」という表現では幅が広く、

人によって全く異なる定義に

なってしまいます。

本当の意味でコロナウィルス対策を

するつもりがあるのであれば、

具体的にどの範囲が「不要不急」

なのかを明示する必要があるように

思われます。

 

一方で、いち市民としてはこれを

機会に何が「不要不急」なのか、

裏を返せば何が「重要至急」なのか、

考えてみる機会にしてみては

どうでしょうか。