おはようございます、荒木でございます。
京都に来ております。
昨日は京都で開業されている弁護士の
坂口俊幸先生との会食でした。
坂口先生は、長らく銀行にお勤めで
いらっしゃいましたが、
一念発起して弁護士を目指され、
開業して10年目を迎えられる先生です。
現在では、勤務弁護士2名、
客員弁護士1名の4人体制となっており、
ますますのご発展が約束されているような
事務所を経営されています。
またこの事務所ですごいのは、30年間、
法律事務所畑でやってこられた
事務局長の方がいらっしゃることです。
こちらの事務局長の方ともお話を
させていただいたのですが、
とにかくパワフルで、
自らも非常によく勉強されており、
若手の弁護士には厳しく叱咤激励される
という、ある意味で法律事務所の事務局を
圧倒的に上回るお仕事をされている方です。
そんなところで、坂口先生と私とは
(弁護士としての)年次が近く、
(私の方が遅れをとっていますが)
事務所規模も近いということがあって、
共通項が多く話が盛り上がりました。
特にその中でも、紛争解決についての
考え方が非常に近いということを
感じました。
このブログでも散々書いてきたこと
ではありますが、本来の意味での
紛争解決ではなく、訴訟や調停に
よって一定の結論を出すという処理
だけでは何も未来に対する進歩がない、
と私は考えているわけです。
このような考え方は、弁護士業界では
実は異端であり、市民権を得ている
ようなものではありません。
だからこそ、弁護士会での研修や
会合の議題は紛争処理を前提とする
ものであり、紛争の背景や実態的解決を
どうするかといったことまで
踏み込んだものはほとんどない、
といえます。
坂口先生のお考えは、
私と非常に近いところがあり、
「法律は紛争解決の最終手段であり、
それまでに幾通りもの解決方法がある。」
というところで共通していることが
お話をしていてわかりました。
一方で、「弁護士」という肩書きを持つと、
弁護士自身もそうですし、
お客様からしても法律的な解決を
しなければならないような
雰囲気になってしまいます。
その点が実態的解決を図るにあたって、
むしろネックになっている、と
考えている点についても、
共通の認識であるとわかりました。
この点で、坂口先生は企業に
提案に入っていくときには、
弁護士としてではなく、
コンサルとして入っていくことを
意識されているというお話を
されていました。
私も、この点については、
いつも考えている部分ですが、
最近の取り組みとしては、
事業承継対策やM&Aのコンサル
として入っていくというやり方を
進めてみたり、
法律問題だけではなく、
売上げを立てるという意味において、
顧問先様に有益なビジネスを
ご紹介させていただいたりと、
そのような紛争が関係ない所での
価値提供を心がけています。
いずれにしても、見ず知らずの
企業様に対しては、その内情が
わからないために、
このような価値は提供できません。
長いお付き合いの中で、
勘所を教えていただき、
ニーズを汲み取らせていただく
ことによって価値提供が
可能となります。
本来的に、顧問業務というのは、
サブスクリプションのように
月額課金をすることが目的ではなく、
このようにお付き合いさせて
いただくことにより、
企業様のニーズを発見させて
いただくことに意味が
あるのではないかと考えている
次第です。
単なる紛争処理代行業としての
弁護士ではなく、本当の意味での
付加価値をご提供させていただく
存在になりたい。
そんなことを日々考えている次第です。
〈顧問業務のご案内〉
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