おはようございます、荒木でございます。
今日は朝からドラフト作業の予定、
午後にはお客様同士のご紹介、
スタッフとのミーティング、
夜はまたドラフト作業という
1日です。
さて、「後ろから刺される」という
言葉があります。
これは「味方に裏切られる」という
意味に近いものです。
弁護士業をやっていると、あるのが
懲戒請求を受けるということです。
懲戒請求とは、弁護士会に対して
特定の弁護士の処分を求める制度
ですが、誰でも申し立てることが
できるものです。
このため、懲戒請求にもいくつかの
パターンが存在するのですが、
一番多いのが依頼者や元依頼者から
懲戒請求が出されるパターンです。
これが「後ろから刺される」という
もので、弁護士としては最も
避けなければならないものです。
懲戒請求の内容にも様々な
パターンがあるのですが、
総じていうとすれば、
「信頼関係がなくなった」
ことに起因することが一番です。
厳密にいうと依頼者から
弁護士に対する信頼がなくなった、
と表現すべきかもしれません。
それではなぜこのようなことが
起こるのか、ということですが、
弁護士が依頼者と契約すると
なぜか、弁護士は依頼者から
信頼されているような思い込みが
生じるのではないかと
思います。
本来的には、依頼を受け、
話を聞き、依頼者の思いを受け止め、
法的手続きを取り、それが成功して
初めて信頼が得られるものです。
それが随分と前の段階で
信頼されているような気になって
しまうのが一番の原因では
ないかと考えられます。
同様のことは経営者と従業員との
間にも起こっているのではないで
しょうか。
すなわち、従業員を雇用してしまえば、
従業員は会社を信用して、
会社のために忠誠を尽くすものと
思い込んでしまいがちです。
依頼者と従業員とではお金の流れを含め
少々異なるものですが、いずれにしても
「安易に信頼されていると思い込む」
ということは避けなければならい、
という点で共通した認識を持って
おかなければなりません。
後ろから刺されるというのは、
極めてダメージが大きいものです。
これにはどれだけ備えを尽くしても
やりすぎることはない、
そのように思いますが
いかがでしょうか。