投稿日:2020年02月16日

【札幌 弁護士コラム】跳ねるビジネスの基本はフォーマット作り

こんにちは、荒木でございます。

 

東京での予定を終え、札幌に

戻って参りました。

今日はこれから、現役東大生で

バレーボールチームを運営されて

いる方に誘って頂き、

来賓席でバレーボール観戦です。

 

さて、今日はビジネスにおける

フォーマット作りのお話です。

 

産業革命以来、ビジネスの基本は

大量生産時代を迎え、現代においても

その原則は変わっていません。

すなわち、同一、同質、同量、同等

の物をたくさん作り、一定のルールで

販売する、ということが基本に

なっています。

 

これは何も物の生産だけではなく、

サービスの提供においても同様です。

例えば、携帯電話でいえば機種と

プランとを選べば、誰しもが同じ

料金で(年齢や家族構成等にも

よるでしょうが)、同じ通話・通信

サービスを受けることができます。

 

一方で、「職人」といわれる人は

そのような基本から外れているようにも

思えます。

しかし、本当の一点ものを作るような

芸術家などはおくとしても、料理人や

大工など一定の目的をもって繰り返し

作業を行うような人であれば、

一部のカスタマイズがあるとはいえ、

一定の再現性を持った仕事をしている

のであって、基本的には大量生産モデル

に分類してよいといえるでしょう。

 

かく言う弁護士業も個別的な案件も

ないではないにせよ、基本的には

同じような問題に対し、

同じようなソリューションを

ご提供しているという意味で

部分的には大量生産モデルが

妥当する業務もあります。

 

このような大量生産モデルを支える

ためには一定のフォーマットが必要

になってきます。

すなわち、例えば自動車を生産販売する

のであれば、

 

・設計図のフォーマット

・原材料調達のフォーマット

・下請工場との契約のフォーマット

・下請工場への発注のフォーマット

・組立てフローのフォーマット

・営業トークのフォーマット

・販売契約のフォーマット

・クレーム対応のフォーマット

 

などなど、大量のフォーマットが必要に

なってきます。

そしてフォーマットを整備してしまえば

あとは均質な「作業」を繰り返すだけで

ビジネスが完結することになります。

 

そして生産性や収益性の改善を図るので

あれば作業をいじっても意味はなく、

フォーマットをいじるよりないことに

なります。

そう考えるといかにフォーマットが大切か

という視点を持たざるを得ません。

 

フォーマットの作成・改善=仕事

フォーマットに従った業務=作業

 

という構図を意識し、

いかに「仕事」をするかがビジネス発展の

カギといえるのではないでしょうか。