こんばんは、荒木でございます。
今日は朝から新規のご相談、顧問先からの
ご相談、北海道M&A協会の打合せ、
裁判の期日としっかり働きました。
明日は、朝から監査役を務めている
土屋ホールディングスの株主総会です。
さて、最近よく思うのは
「情報コントロールは極めて大切」
ということです。
それというのも、職業柄、他人の情報、
中でもほぼ最大限にセンシティブな情報を
取り扱うことになっているのですが、
情報の流通の有無によって事実の結果
というのは全く異なるからです。
日本軍の太平洋戦争での失策を分析した
名著「失敗の本質」では、
ミッドウェー海戦の敗因を日本軍の暗号が
米軍に筒抜けになっていたこととして
いたかと思いますが、
現代社会においてはそれがクリティカルに
結果に結びつく傾向を強めています。
例えば、訴訟でよくあることなのですが、
証人尋問の前に裁判所から和解を打診
されることがあります。
このとき、相手方が本当にいくらまで
払うつもりがあるのか、又は
相手方が本当はいくらもらえば
納得するのか、という情報が洩れて
いれば和解交渉などはまず失敗しません。
一方で情報の流通自体がビジネスと
なっている例も近年では枚挙に
いとまがありません。
不動産の仲介業などはわりと
古典的ですし、
私も手掛けるM&A仲介も同様です。
仮想通貨の取引などもそうですし、
現物を持たないネット通販等も
どんどん情報のみのやりとりに
寄ってきています。
すなわち、いかに重要な情報を早く
キャッチするかだけの勝負になって
きており、情報がビジネスの本質と
なりつつあるわけです。
そのような時代にあって、自分で
いかに情報をコントロールできるか、
ということが生活の質を決める
ようになってきています。
それにもかかわらず、
自らに関する情報を粗雑に扱い、
又は不用意に漏洩したりすることは
致命傷となりかねません。
情報のコントロールの重要さに
ついてもう一度見直すべき時期が
到来しているといえるのでは
ないでしょうか。