投稿日:2020年01月26日

【札幌 弁護士コラム】悩みといかに向き合うか:悩みこそが成長のための糧

こんばんは、荒木でございます。

今日は朝からジム通い、

その後は夕方まで仕事に従事し、

大相撲の徳勝龍の初優勝の模様を

テレビで見ました。

まさに、

「自他共に認める大番狂わせ」

という結末で、

こつこつとした努力の大切さと、

33歳、幕尻での優勝ということで

人には可能性が無限にあるという

ことを改めて感じさせられました。

 

さて、悩みといかに向き合うか、

という事は人として誰しもが

課題として抱えていることです。

その中でも、人に対する影響力が

大きい人というのは、悩みによる

インパクトも大きいものです。

 

例えば、経営者であれば、

プライベートであっても

ビジネスであっても、

自らが悩んでいれば、

その会社全体に何らかの

影響が生じるものです。

 

逆に、悩みとうまく向き合う術を

持っているとすれば、

そのような影響も限定的にすることが

できるわけです。

 

それでは、

「具体的にいかに悩みに向き合うか」

ということですが、何らかのことを

志向して、目標を持って生きている上、

それが100%うまくいくということは

まずないのであり、その意味では

まず確実に理想と現実とのギャップを

抱えるのが当然のことです。

このギャップが全て

悩みに変わるわけではありませんが、

悩みとなり得る要素を持っている

わけです。

 

これに処するためには、

ギャップ自体を悩みとしない努力、

悩みを消去する技術、

悩みをプラスに昇華させる方法、

といったいずれかの手法が必要と

なります。

 

キャップ自体を悩みとして考えない、

ということは、性格的な問題も大きく、

容易なことではないと考えられます。

 

これに対し、悩みを消去する

技術というのは後天的に

身に付けることができます。

 

土屋ホームの創業者である

土屋公三会長にお話を伺ったことが

ありますが、

「会長は悩みに対してどう向き合って

こられたのですか。」という質問を

させていただいたことがあります。

これに対し、会長は、

「一晩寝れば悩みを忘れる、

というイメージを持てば良い。」

と答えられました。

 

これも1種の自己暗示なのでしょうが、

悩みに対するイメージを変える、

すなわち悩みは原因が解決するまで

続くということではなく、

一晩寝れば消える

というイメージに変えるということです。

これができれば、かなり

悩みに対する悩み(?)

というものがなくなるのでは

ないでしょうか。

 

さらに進んで、悩みを成長の

糧として考えることもできます。

すなわち、悩みというのは

ある程度汎用性のあるものであり、

自分がその悩みを乗り越えられた

ということは、それが1つの

ノウハウとなるということです。

この点で悩みが自らの成長を

促しているといえます。

 

さらにノウハウとなるということは、

同じ悩みを抱えている人に対し

アドバイスができるということに

なります。

アドバイスができ、同じ悩みを

抱えている人が救えるのであれば、

他の人に価値提供ができている

ということになり、自分の価値が

上がるということを意味します。

 

そうやって考えてみると、

日々の悩みというのは実は

「プラスの材料ではないか」

とすら思えてくるわけです。

 

パスカルは、

「気を紛らすこと。

人間は、死と不幸と無知とを

癒すことができなかったので、

幸福になるために、

それらのことについて

考えないことにした。」

と述べていますが、

気を紛らわした上でそれを

有効活用する、ということも

あっても良いのでは

ないでしょうか。