投稿日:2020年01月19日

【札幌 弁護士コラム】採用活動に見る、本当にやりたいことの見極め方

こんばんは、荒木でございます。

昨日は、来年新しく弁護士になろうとする方

向けの就職説明会でした。

少子高齢化の影響でどの業界も人手が

足りないと言われていますが、弁護士業界も

例にもれず、人手不足が顕著といえる

状況にあり、採用する側も一筋縄では

いかない状況となっています。

 

さて、そんな中ではありますが、

キャリアプランニングというのは難しいもの

であると改めて思いました。

それというのも、新卒で法律事務所に

入る人から取ってみると未知の事務所で、

未知の仕事をやることになるわけで、

その前からどんな仕事をやりたいとか、

どんな事務所に入りたいだとかを

決めることは容易ではないからです。

 

昨日、私が志望者のプロフィールを見て、

かつ、話を聞いて感じ取ったこととしては、

 

「基礎をいかに鍛えるか」

 

の意識を持っているかどうかで大きく

変わってくるような感覚を持ちました。

 

ある意味で、志望者が今持っているような

なんの業務をやりたいか、といったような

希望は、少ない情報の中で暫定的に

決まっているものであることが多く、

実際の実務に触れてその感覚が変わらない

かというとそうでもありません。

というか、むしろそちらのほうが

健全であるようにも思います。

 

一方で、弁護士業を行うためには通底する

基礎的な能力というものがひつようです。

例えば、専門的な文書を書く能力であったり、

人から聞いた話を文書にまとめる能力で

あったりします。

 

そのようなことができてくればようやく

専門的な業務の中身をかみ砕いて説明が

必要でなるわけであります。

そこで初めて業務の種類によって

向き不向きがわかるようになり、

本当の志望が見えてくることと

なってきます。

 

これから弁護士の就職活動については、

どんどん加速してくる時期になりますが、

すこしでも参考になればと思います。