投稿日:2020年01月08日

【札幌 弁護士コラム】「顧問弁護士」とは何ぞや?

今日は朝から北海道神宮にお参りし、

アンサーズ法律事務所と

つなぐ相続アドバイザーズの

1年間の健全な運営をお祈りしてくる

予定です。

その後は、事務所内のミーティング、

顧問先さん回りが2件、夜は病院の

理事長先生らとの会食です。

今日もフル稼働の予定です!

 

さて、このブロブでもちょくちょく

 

「弁護士との顧問契約とは?」

 

というテーマで説明を書いています。

 

この定義は人によってまちまちだと思います。

 

「顧問料はお布施のようなもの」

 

と考える人もあれば、

 

「顧問契約は保険のようなもの」

 

と考える人もあれば、

 

「顧問弁護士は使い倒すもの」

 

と考える人もあれば、

 

「顧問弁護士?うちには関係ない」

 

と考える人もあるでしょう。

 

もちろん、様々な立場があるのは当然

ですが、私(荒木)はこう考える

という意味で申しますと、

 

「顧問弁護士は企業活動に不可欠であり、

本当の意味で法律問題を解決する

(起こさない)ために、及び

企業の発展を支えるために、

日常的に企業の支援を行う存在」

 

といった定義が当てはまるものと

考えています。

 

まず、企業が活動するということは、

必然的に企業内部及び対外的に

法律的な関係が生じます。

すなわち、

代表者を含む会社役員は

会社法等のルールに服し、

会社と従業員とは

労働法のルールに服し、

会社と取引先とは

民法における契約法等のルールに服し、

その他業規制もなされます。

そう考えてみると企業活動は

法律を考えずに成立し得ないのであり、

法律のプロの意見なしでは無免許で

公道を車で走るに等しい

無謀な行為であるともいえます。

そうであるとすると会社に

顧問弁護士が不可欠といえるのでは

ないでしょうか。

 

次に、法律問題を解決する(起こさない)

という観点からすると法律問題が

解決されるプロセスに着目する

必要があります。

これも繰り返し書いてきた話ですが、

 

「法律問題は事後的に解決できない」

 

ということを念頭に置く必要が

あります。

端的に述べるとすれば、裁判所で紛争が

扱われることは「解決」ではなく、

「処理」にすぎないものであり、

過去の振り返り作業でしかない、

ということです。

本当の意味での解決を図るとすれば、

紛争が起こるまでにいかに事実関係を

積み重ねてきたのかという1点に

尽きるのであって、事後的に策を弄しても

意味のあるものではありません。

そう考えると、日々の活動において

いかに意思決定していくかという点で

法的観点が必要になるということが

ご理解頂けるのではないかと思います。

 

さらに、弁護士は「日常的に」使う

必要があるということです。

上記の点で大体はお分り頂けるかとは

思いますが、紛争が顕在化した段階から

弁護士が登場してもできることは

限られています。

一方で、何気ない日常的な業務においても

実は法律問題を孕んでいるということは

無数に存在するのであり、それを日々

潰し続ける必要があります。

また、そのような法律問題が存在するから

こそ他社との競争や自社の成長に法律を

活かすことができれば大きな力と

なるはずです。

今はあまり思い当たりませんが、

「リーガルドリブンカンパニー」とでも

称する会社が存在しても何ら不思議では

ないと思います。

 

このようなわけで顧問弁護士という存在に

ついて改めて思いを致して頂いても

よいのではないかと考えた次第です。

 

<顧問契約のご案内>

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