単なるバラエティー番組の話で恐縮なの
ですが、「水曜日のダウンタウン」という
番組の「MONSTER IDOL」というコーナー
を見ました。
<番組HP>
https://www.tbs.co.jp/suiyobinodowntown/idol/
この企画は、芸人のクロちゃんが
アイドルグループをプロデュースする
という番組なんですが、
とにかくクロちゃんの公私混同っぷりが激しく、
アイドルグループをプロデュースすると
言いつつも、結局はその中から彼女を作ろうと
するという姿を追っている番組です。
これがどこまで脚本に基づいたものなのかは
置くとして、クロちゃんのキモさ、汚さ、
ゲスっ振りが遺憾なく発揮されており、
スタジオが阿鼻叫喚に包まれるという
かなり特異な企画となっています。
私も見ていて悪寒が走ったり、虫酸が走ってたり
しながらもなぜか先を見たくなってしまい、
そのゲスっ振りに腹筋が崩壊しそうになるほど
笑えたりもします。
これは1種斬新な感覚であり、巷でもかなりの
人気を博しているようなのですが、なぜ
この企画が人の心をとらえるかに
ついて考えてみました。
まず1つは、クロちゃんという共通の敵を
作ることにあります。
この企画では、クロちゃんはプロデューサー
という立場にあり、アイドルになりたい
女の子に対して人事権を持つのですが、
この濫用っぷりが凄まじいということで
女の子からも会場からも轟々たる非難を
浴びます。
このことが、視聴者を含めた全員の共通の
敵であるという認識を作っているのです。
共通の敵を作るという事は、旧来から
結束力を作ることの常套手段として
行われています。
三国志の時代には、反董卓同盟というものが
ありましたし、第二次世界大戦のときには
日本は鬼畜米英という名のもとに結束を
図ってきたような歴史があります。
このようなことで効果をもとに、
視聴者の感情の一体化を図ることが
行われているのではないかと推察しました。
もう1つには、視聴者の知りたい意識を
利用している部分があります。
それというのは、一般人からすると
芸能界というのは未知の世界であり、
プロデューサーなど権限のある人に
対して媚を売らなければ表に出る
機会を与えられないというような
認識があります。
そこの部分を露骨に表すことによって、
視聴者に対して今まで雲のかかってきた
ような部分がクリアに見えるようになり、
「やっぱりそうだったんだ」、
といったような納得感を与えることに
なっています。
さらに視点を変えてみると、
下克上を楽しむ、といったような
見方もできるかと思います。
クロちゃんはプロデューサーとしての
権限を濫用してるとはいえ、
アイドルになりたい女の子は
これに対して面と向かって批判を
することはできません。
その状況が続く中、徐々に女の子同士の
結束が強まっていき、クロちゃんと対等に
交渉ができるまでに力を持ってきます。
そのような中で、弱い者が強い権力に
立ち向かうという構図ができていき、
これが実現することによる
カタルシスのようなものを感じるように
なるのではないかとの見方も
できるかと思います。
単なるバラエティー番組ではありますが、
その中では色々と考えさせられることが
多い企画であり、一通り楽しませてもらいました。
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