先日、あるセミナーにおいて、お話を
してみたいと思っていたある製造業の
経営者の方にお会いしたので名刺交換を
申し込みました。
このセミナーは、いかにグローバルに
事業を展開していくかということに
主眼を置いたセミナーでした。
この製造業の会社も海外進出を果たし、
これからのさらなる展開を
検討されているということでした。
こういった状況ですので、他にも参加者は、
大半がそれなりの規模の会社の経営者の方
ばかりでした。
私がこの方に名刺を差し出すと、
その方がおっしゃったことが衝撃的でした。
「弁護士はこういうことって
関係ないんじゃないの?」
確かに普通の弁護士というと日本語の
専門家であり、海外おいて必ずしもすべての
法律や制度を熟知しているわけではありません。
しかし、それらは行政法や行規制に関する
法律についてであり、取引関係を規定する
契約法に関しては、契約の定め方によって
日本の法律を適用させることもできます。
さらに、行政法や業規制に関する法律で
あったとしても通常、日本法との
比較法的観点から検討するのであり、
前提としての日本語の理解がなければ
簡単に検討を進めることができません。
世界のありとあらゆる事象には法律が
絡んでいるのであり、その意味においては
法律の専門家である弁護士が関与できない
分野というのは基本的に存在し得ないわけです。
このような視点に立った場合上記のような
「弁護士はこういうことって
関係ないんじゃないの?」
という思考にはまず至らないのでは
ないかと思うわけです。
この経営者の方を非難するつもりは
ありませんが、一般的には弁護士は
そのような見方をされているのであり、
その事は弁護士に責任があるのではないか
と思った次第です。
何者として認められるか。
自らのポジションをいかに知ってもらうか、
という事は全ての職業に共通する
ことなのではないでしょうか。
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<イベント概要>
イベント名:年末放談会~明るい2020年を迎えるための5つの心掛け~
講師 :荒木俊和
日時 :2019年12月23日 17:30-19:30
場所 :札幌市中央区北2条西10丁目2番地7 Wall地下セミナールーム
参加費 :5000円(懇親会費は別途4000円程度)
申込方法 :(1)Googleフォームから申込み http://u0u1.net/4hEV
(2)電話で申込み(011-252-9301)