投稿日:2019年12月05日

【札幌 弁護士コラム】消えゆく人々:零細企業、個人事業主の行先

私(荒木)は、自ら起業して5年少々に

なりますが、最初は、札幌に来てから人との

つながりというのは多くはありませんでした。

しかし、日々新たなご縁をいただき、

おかげさまで今では多くの方々からお目に

かけていただけるようになったものと

思ってております。

 

その過程で、多くの起業直後の方と知り合う

機会がありました。

人によっては、みるみると事業体を大きく

されていき、私が知り合った頃とは見違える

ばかりに立派な会社にされている方が

いらっしゃいます。

その一方で、徐々にSNSにおける情報発信も

なくなり、今では何をされているか

わからない方もたくさんいらっしゃいます。

 

ざっくりと見渡すだけであれば、うまくいった

人もいる、うまくいかなかった人もいる、

といったことだけになりますが、分析的に、

かつ客観的な目で見るとすれば、

うまくいっている人とそうでない人との

数の差は圧倒的であり、後者の方が多い

という事は疑いようがありません。

(もちろん、うまくいっている人の中で

表に出ないようにされている方もいなくは

ないと思いますが。)

 

ではうまくいかなかった人が能力が

足りなかったのかというと、必ずしも

そうではありません。

それというのも、事業で成功するという確率は

決して高いものではありません。

零細企業や個人事業主が順調に成長していける

のは容易なことではないのです。

 

では、零細企業や個人事業主が消えて

いかないためにはどうするか。

 

それは厳しい毎日をなんとかやり抜き、それを

継続していくよりないものと思われます。

事業体が小さいと、様々なリスクに

耐え抜かなければなりません。

資金的な余力もありませんし、人的な余力も

ありません。

結局は経営者の双肩に全てのことが降りかかって

くるようなことが普通です。

 

それであるが故に、売り上げや

キャッシュフローの減少が事業体の危機を

意味しますし、経営者の健康リスクや

モチベーション低下リスクなども、もろに経営を

危機に直面させる原因になります。

スポット収入からストックビジネスの転換で

あったり、高収益化を図ることであったり、

理論的には様々な改善策があろうかと思います。

しかし、経営に余裕のない状態ではそのような

施策というのも簡単に打てるものではありません。

日々をなんとか過ごすために、必死で自転車をこぐが

如く、動き続けるようなことを一定期間は

続けなければならないわけです。

そういった意味で事業というものは

生易しいものではありません。

 

私は、そういった意味で消えていった方を

多く知っています。

リスクを避けるべきであると考える人も

いるでしょうし、リスクがあったとしても

それを乗り越えてしていくことが望ましいと

考えられる方もいらっしゃるでしょう。

 

あくまで個人個人の考え方ではあるでしょうし、

いずれも否定されるべきものではありません。

 

しかしいずれにしても、いわば社会の表舞台から

去っていった方が少なからずいるという事は

厳然たる事実であり、認識しておくべきことでは

ないでしょうか。

そのことが我が身を顧みた時の1つの指針を

示すこととなるように思われます。

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