投稿日:2019年10月20日

【札幌 弁護士コラム】「失敗の本質」を読んで:過去の出来事を教訓とする重要性

これから札幌に戻ります。

 

数日前から「失敗の本質」を読んでいます。

https://www.amazon.co.jp/dp/4122018331/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_wkaRDb2T0X80A

 

最近、日経新聞の私の履歴書に出られた野中郁次郎教授が書かれている本ですので、読まれた方も多いかもしれません。

 

この本は太平洋戦争で日本が敗れたことを組織論的に分析するものですが、確かに現代の経営の失敗と同様の要因を見ることができます。

 

例えばミッドウェー海戦の敗因。

日本軍は攻撃力を重視し、米軍から暗号を解読されていることを知らず、後方支援や敵軍の索敵に思いを致さなかったことから大敗を喫したとされています。

 

これを現代の中小企業に当てはめてみるならば、目先の売上げや利益を重視し、時流が向かなくなっていることに気付かず、コンプライアンスや競合調査に目を向けていない、となぞらえることができるでしょう。

 

何も太平洋戦争の勉強をすれば経営がうまくいく、というわけではありませんが、過去の事例を抽象化し、自分や自分の会社に応用する、ということは必要欠かざるものと思われます。

 

そのような意味で過去の教訓を生かす、ということはもっと重要視されてしかるべきなのではないでしょうか。